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6ー3
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彼は白い羽根を広げ、執務室の窓から出て行った。
「ヤバくないですか?ミカエルさん」
「…うっ」
「あれ以上の事を言わないで出ていく…ウリエルなんて見たの初めてだ」
普段ならもう少し言葉を付け足すウリエルが、あれ以上の事を言わないで出て行くのが珍しかったらしくガブリエルが瞳を大きく開いた。
ここ最近で侯爵が二人も天神界にお出ましで忘れる所だったけど…。
「ねぇ…ハニエル…」
「ん?」
「今日も雨が降りそうだね」
「あら…」
ミカエルから視線を逸らし、僕はハニエルに言った。
晴れていた空が段々と曇っていく。
まるで…。
何か起きそうな。
予兆の様に… 。
「ウリエル大丈夫かしら?」
曇っていく空を見てハニエルが首を傾げ言う。
「後で様子を伺いに行こう…」
「そうね…」
頭を撫でると彼女はにっこり笑んだのであった。
そうと決まれば…。
「さぁ、ミカエル!仕事だよ。何時まで、そんな所で正座しているんですか。仕事は山ほどあるんですよ!猫の手を借りたいぐらいに…」
「サキエルの…………鬼ぃぃぃぃ!!!」
「貴方を甘えかすのは、貴方の旦那だけで十分です。僕達は甘えかしませんよ…」
鬼で結構。
ミカエルを甘えかすなどしたくない。
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