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7ー11
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黒い毛並をした猛獣の銀色の瞳が細まり、ガブリエル達を威嚇するかの様に大きく咆哮した。
「うわぁ、マジ最悪…」
「臭いです。臭い…何を食べたらこんな臭いが出せるのか不思議です」
「新鮮な酸素が欲しい。只でさえ、此処は天神界と魔界の狭間なのに…」
文句を並べながらも、持久力を付けて今にでも走り出しそうな猛獣との距離をとる。
「ガブリエルさん、サキエルさん…早く終わらせて帰りましょう。僕…この臭い堪えきれません…」
「ですね。流石の僕でも…お風呂に入りたいかも」
「右に同じく…」
ラファエルの言葉にガブリエルとサキエルは剣を鞘から抜く。
「悪いが、少し遊びに付き合ってもらう。そこの二人には用はない…」
「「はっ」」
「俺が用あるのは、ラファエルだけだ…」
二人の頭は既に思考停止の知らせが鳴っていた。
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