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8ー7
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拘束しているラファエルの瞳を見つめ、不適な笑みを浮かべたゼウダーは…。
「本当に似てないな。容姿は兎も角、性格は真逆…」
「悪かった…です…ね。似ていなくって」
考えるまでもなく、ラファエルは元からこいゆう性格だった。
ゼウダーの腹を煮え立たすぐらい癪に障る性質。今更ながら、彼と比べるのは間違っているのかも知れない。
「ふんっ。小生意気な…」
しかし、確かめたくなるものだ。
「だが…ソナタの兄には…この一面に咲く、フリティラリア・カムチャトケンシスが…一番映える」
「…」
表情が一瞬にして動揺の色へ変わるのを確認したゼウダーは口元をつり上げる。
「シイガ、もういいぞ」
「えっ、もう良いのか?」
「あぁ。連れて行け…」
嘆息な返事をし、ラファエルには飽きた顔をする。
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