アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
116 蹂躙
-
「陛下……よろしいですか?」
静寂を破ったのは、ずっと沈黙を守っていたサディであった。
「お話があります……」
神妙な顔つきで、一枚の紙切れを手にし佇む姿に、ふと嫌な予感がした。
「これを、ご覧ください」
手渡された紙は小さく折りたたまれている。よく見れば、丸められたような皺がついていた。
「幽閉室にあったものです。真偽かどうかは定かではございませんが、書いたのはイズミ本人だと思われます」
サディは、まるで謝罪のように頭を下げる。
(これは……)
見たことのない文字と共に、羅列された数字。
漆黒の髪と瞳の、不思議な少年――――無邪気さの中に、時折滲ませるあの妖艶さ……。
「いくつ……だ? イズミは……」
「……恐らく、20は越えています」
(そうか……だから……)
自分でも恐ろしいほど、心が冷えていく。
「……何言ってるんだよ! サディ!」
「ギルト……いいか? 恐らく、イズミは成人している。子供じゃないんだ」
「は!? あ、あんなに小さいのに、大人な訳ないだろ?!」
(あの子は、最初から知っていたのかもしれない)
そう思ったら、不自然に笑いがこみ上げてきた。
「ハ、リル……」
あの子は、私を嫌いだと言ったのだ。
年齢を偽ってまで、私と婚姻を結ぶのは嫌だったのだろう。
「イズミ……よくも私を欺いてくれた……」
あの子はそこまでして、私から逃げ出したかったのか。
「サディ、ギルト。何としてでもイズミを連れ戻せ!」
あの子を欲していたのは私だけだった。
何をしても、あの子の心は手に入らない。
外の世界がどれほど危険か、知らないわけではないだろう。それを身を持って体験しているのだ。
暑さに耐えられず、食べるものすら選り好みするあの子にとって、外の世界はどれほど生きにくく過酷なものか、それがわかっていて逃げ出したのだろう。
「披露会までに見つけ出すのだ! わかっているな!?」
「……はい陛下」
「命に代えましても……」
虚しかった。
初めて得たいと思って、ようやく手に入れた水神だったのに……。
最初から偽り、ずっと拒絶をし続けていたのなら、心を手に入れようなど、到底無理なことだったのだろう。
――――それならば身体だけでも、永遠に私の元に繋ぎ止めてやればいい。
「ジーナ、私も出るぞ」
「……はい。陛下」
日が沈んだ夜空――――それは残酷なほどに美しい、紫色の空だった。
――――――――――
再び腕に取り戻した筈のイズミは、頑なに私の質問への返答を拒否した。
「答えなければ、辛いのはそなただぞ……?」
「うんぁあっ!! あぁぁああぁああ!!」
快楽に跳ねる身体を無理やり押さえつけ、幼さを未だ残す猛る部分を、弄ぶように指先で触れる。
焦点の合わない目から、溢れる涙。
触れただけで痙攣する体を組み敷き、彼の弱いところを嬲り続ける。
「うぁぁあん!! ひぃぃいいいっ!!」
快楽で悶え苦むイズミからは、もう望んだ答えは返ってこないだろう。
快楽に歪む目は随分と前から正気を失っていた。
(やはり、少し飲ませすぎたか…………)
イズミが飲んだ水には媚薬を含ませていた。
警戒して飲まないことを懸念し、少量でも効果があるようにと、多めに入れておいたのだ。
そのグラスに並々と注いだ水を、全て飲み干したのだ。
この小柄な身体には効果がありすぎたかもしれない。
されど、イズミがこうなってしまうことを望んでいたのも確かであった。
「ひぃぃぅんっ!! ゃぁああ!!」
なおも痙攣する身体を押さえつけ、嬲る手の速度を早めていく。
「ぁぁぁあああっ! いやぁあ!! いやぁあああっ!!」
過ぎる快楽は何度もイズミを絶頂へと誘う。その度に細い腕を振り回し、必死に逃れようとする。
「やぁっ……!! ぁあぁぁあああ!!!」
(非力な……)
快楽に溺れながらも、全力で抵抗しているのだろうが、その力はあまりにも弱い。
細い両手首は片手で簡単に押さえ込むことができる。
「いぎぃっ!! んぁあああ!!!」
(これが本気か……)
今までも幾度か嫌がる素振りを見せていたが、この程度の力では本当に嫌がっているとは思わなかった。
イズミ自身を手に包み込み、達したばかりの先端を執拗に指の腹で擦り続ける。
強く擦ると痛みを感じるのか、身体を反り返して尋常ではないほどの痙攣を繰り返した。
「ぁーーーーーーーっっ!!!!」
声も、出せないのだろう。
開いたままの唇から唾液が溢れる。
何度目の絶頂だろうか。イズミのモノからは僅かな蜜が零れ落ちる。
「我慢がきかないのか? 淫乱だな……」
嘲笑うように罵り、絶頂を迎えたばかりだというのに、未だ硬さを保つそこを握り締める。
「ひっ……! ヒィィ……」
「やはり、痛くされるのがいいのか?」
少し強めに力を入れると、甘い叫び声を上げる。
加虐心を唆るその声に煽られ、容赦なく手淫を続けた。
「うぎぃいっ!! ひぃぃあああぁああああ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
ついには狂ったように髪を振り乱し、のたうち回るようにもがき続ける。
(逃げた……)
それでも、その事実がどうしても許せなかった。
幾度か放たれた精液を後肛になすりつける。
拒むような硬さを保つその蕾に、強引に指を押し入れた。
「やぁぁああぁあぁぁあっ!!!」
再び上がる悲鳴。
慣れていないであろう身体に、ろくに解さずに指を入れたのだ。同時に性器が震え、その刺激で蜜を放つことなく達したとわかった。
「耐えろ。淫乱」
言葉に反応し、後肛の窄まりが萎縮する。
その素直な反応に思わず頰が緩む。
「ぅあ……ぁああ……」
この小さくも妖艶な身体を組み敷き、支配するのは私なのだ。
私の指一つで、しなやかなこの身体は快楽に翻弄されるのだ。
「っ! ……ぃ……たい……」
指が後肛に馴染むのを待たず、出入りを繰り返す。
「ぁあっ……! ぁあああ……」
グッタリと弛緩する身体はもうろくな抵抗を示さなくない。
「ひぎぁっ!! んぁああああ!!!」
前と後ろ、同時に刺激を与えれば、後肛の痛みを訴えたのは一瞬だけで、直ぐに快楽に負けて喘ぎ出す。
「ひいぁぁあん!! うひぃいいいいっ!!!」
細い腕が、快楽に翻弄されながらも縋り付いてくる。
――――目の前にいるのに、どうやって捉えていいかわからない。
鎖で繋いでも、部屋に閉じ込めても、この子は逃げようとする。
(いっそ、本当に壊してしまおうか……)
無意識に、後肛を嬲る手に力が入る。
「……っっ!!!!」
イズミが感じる場所を乱暴に捏ねまわすと、イズミの白く細い身体が激しく跳ねた。
「………………っ!!!!!!」
また、声も出ないほど感じている。
声どころか息すらもままならないのだろう。
媚薬を使わなくとも、元々弱いところだ。 集中的に触ることで限界に達したのだろう。
内太腿が異様なまでに痙攣し、声にならない悲鳴をあげながらイズミは失神をした。
強制的に快楽を与えられ、失神してもなお絶頂を感じているのだろう。――弛緩した身体は余韻で跳ね続けていた。
白い肌は押し寄せる快楽で紅く色づき、出会った頃よりも随分も伸びた髪は汗で額や首筋に張り付いていた。
こんな状態に陥っても、その姿は出会った時と同じ――――とても美しい子供であることに、酷く胸が痛んだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
117 / 212