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117 追求
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横たわる細い肢体、未だ荒い呼吸を繰り返すその姿に見惚れてしまう。額に汗を滲ませ、涙に濡れた目元を見ると、このまま許してやりたい衝動にかられた。
(――子供ではない…… )
この事実は本人に確認した今でさえ、未だ信じられなかった。
今こうして目の前で昏倒するイズミの姿は、どう見ても少年であるが、確かに思い当たる節は幾度かあったのだ。
(謀られたのか……)
私との婚礼を避けるために偽り、逃げ出したのかとわかり、行き場のない怒りと激しい憤りを感じる。
「本当に、子供ではないのか……? イズミ……」
たとえ謀られていたとしても、それでも許さなければと思った。
事の発端は誤ってこの子を牢に入れてしまったことにあるのだろう。
私の判断が間違っていたばかりに、イズミは地下の奥深くに投獄され、手酷い拷問を受けたのだ。
『ハリルなんて……嫌い……』
そう告げたイズミの言葉が頭から離れない。
出会いは最悪だったのだ。
嫌われて当然だったのだ。
「イズミ……」
未だ意識を失ったままのイズミの頬に触れる。
涙の跡を指で拭い、その唇を指でなぞる。
――――柔らかい唇。
もうこの唇は、私に微笑みかけてくれることはないのだろう。
嫌われていると分かっていても、胸が張り裂けそうになるほど愛おしかった。
許さなければと、そう思った。
けれど――――
「……シト……」
イズミの唇のから漏れた、その言葉を聞いた瞬間――――この状況で放たれた名に、口惜しいほどの喪失感を覚えた。
『ハリル、シトって知ってるか?』
イズミと接触したあとヴァンは、重大な秘密を知り得たように、そう私に告げてきた。
誰かに……男に、逃げる手引きをさせたのかという懐疑が頭によぎった。
(一体どこで……)
この城に招いてからは、できるだけ人と接触させないよう気を使っていた。
一度姿を見失ってからは、ずっと南塔に捉えていたのに……。
目の前に横たわる『少年』が、突如得体の知れない者のように思えた。
(私の知り得ないところで……)
言いようのない憎悪が込み上げてくる。
(手に入れたい……この子の、全てを……)
「………子供でないなら、手加減はいらないよな? イズミ」
悄然とした気持ちを払拭するように、意識のないイズミに語りかける。
華奢な身体を反転させ、後肛を嬲る手に力を込めた。ろくに慣らしもせず、自らのモノをそこに当てがう。
切れたら治せばいい。
回復の術が効かないのなら、薬で治せばよいのだ。
細い身体を抑えつけ、腰を進める。
背後から蹂躙する咎や、小さい身体を無理矢理押し開く罪悪感は感じなかった。
怒りに任せて、意識を失ったままの華奢な身体にのしかかる。
解さずに入れたことにより、その締め付けは尋常ではなく、その感覚に思わず眉を顰める。
それでも薬が相当効いてるらしく、漏れる吐息は甘さを含んでいた。
仰け反った身体。僅かに抵抗をする素振りを見せたことで、意識は戻りつつあるのがわかる。
「…………ぅ……ぁあ……」
後ろから抱きしめ、徐々に身体を埋めていく。
「ひぃ……ふぁっ……」
小さい身体が痙攣するのを無理矢理押さえこむ。
「ぁ……ぅ……」
顔を覗き込めば、未だ視点は合わさらない。
真っ赤に上気した顔は幼く、妖艶で、そして愛らしい。
「ふぁ……」
――――この顔で、他の男をたぶらかしたかと思うとそれだけで忌まわしい。
感情に任せ、最奥をめがけて乱暴に楔を打ち込む。
「ぃっっっ!!…………っ!!!」
(また、声が出なかったか……)
望んだ以上の反応を示すイズミに慊焉たる気持ちになる。
「っっっ!! いだぁっ! ぁあっ!! いっやぁぁぁあ!!」
悲痛なイズミの叫び声を聞いて心が満たされた。
「 私から逃げるなどと、そんな莫迦な真似は二度としないように――――この身体に嫌というほど教え込んでやる」
仰け反る身体を無理やり抑えつけ、容赦なく抽送を繰り返す。
「いだぁっ! 痛いっ!! いやぁぁああっ!! んぅぅっ!!」
痛みを訴えた声に、直ぐ甘さが戻る。
「ひぃうっぁっ!! ぁぁあぁああっ!!」
身体の痙攣から、彼が再び絶頂を迎えたことがわかった。
それでも止めることなく、容赦なく貫く。
「ヒィッ……クゥッ……ぁあぁ……! ハ…リルっ……もぉ、やめてぇ……!!」
途切れ途切れに漏れる哀願。
「……ぁぁあ! んぁぁぁあぁぁああっ!!」
与えられている快楽が凄まじいことが手に取るようにわかった。
「淫乱……」
同時に言葉で嬲ると、後肛が再び萎縮する。
身体を裂かれるような痛みで、意識が戻ってきているのだろう。
「シト……とは?」
顔を無理矢理後ろに向けさせ、その名前を口にする。
途端、イズミの目が見開くのがわった。
「イズミ、シトとは?」
「ひぃぁ!!……っああ!! ぁぁあぁぁぁぁあぁぁ!」
抽送を繰り返しながら、もう一度問う。
「ひぃぅんっっ!! ぅぁああぁぁぁん」
泣き叫びながらも頭を振る動作で、回答を拒否しているのだとわかった。
「……酷くされたくなければ答えろ」
薬に翻弄され、抵抗しても敵わないとわかっているであろうに、それでもイズミは口を噤ぎ続ける。
「うくぁっ……はぁっ……」
ビクビクと痙攣する内部が、私を締め上げてくる。
「強情な……」
身体はこれほどまでに素直なのに……。
その頑なさに溜息をつきながら、痩せた背から伸びる細い首筋に、痕が残るほど強く吸い付いた。
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