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139 悲愴
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「あ……」
涙で潤む視界の中、ようやく焦点が合い見えたの――――それは媚薬の入った小瓶に、セシルの花の一番細いモノが出し入れされているところだった。
花と言うより茎――――いや、これは蔓(つる)なだろう。
「どうするかわかるか……?」
ハリルの問いかけに、状況が理解できなくて答えることができない。
後肛は既に太いセシルの花で埋まっている。
(まさか……)
一瞬頭をよぎることがあったが、それは認めたくはないことだった。
しかし、それが僕自身の先端に充てがわれた時、自分の予想が当たったことを知る。
「やっ……」
ビクリと跳ねた腰は、ハリルの手で押さえ付けられる。
「ハリル……うそ……」
拘束された身体では、抵抗ができない。
抗うことすらできないまま、その蔓は徐々に僕の尿道の中に入り込んでくる。
「いやっ……っ! やだぁああ!!!!」
しかもそれには、大量の媚薬がつけられている。
そんな所に直接薬を塗り込まれたら……。
「だめっ……ほんとに……ほんとに、僕……」
恐怖で身体が震える。
泣いて許しを請いでも、ハリルはその手を止めることはない。
「ぁ……」
一瞬、その現実を受け入れられず頭が冴えたが、徐々に尿道に入り込んでくる異物の存在が、再び理性を奪っていく。
(だめだ……! 気持ちいいなんて……こんな……)
「ひっ……ひぃっ!」
すぐに痛みは快楽へと変わる。
「ぁあ……ぁぁあ……」
(入っくる……どうしよう……)
ビクビクと、腰が震える。
助けを求めるように、必死にハリルを仰ぎ見る。
「イズミ」
ハリルはニヤリと笑う。
「グチュグチュにして、いっぱいイカせて欲しいんだって?」
「ぁ……」
入れられた蔓をゆっくり引き抜かれる。
「ひぃぃっ……ぁああっ!!」
(なに、これ……! なにこれ……?!)
蔓で塞ぎ止められたまま、絶頂を迎える。
「ぅぁあっ……ぁぁぁあっっ!!」
薬のせいで強烈な痒みを宿したところを、蔓で擦られるのだ。
それは目の前がチカチカするほどの快感だった。
「やらぁぁっ……ぁああああっ!!」
休む間も与えられず、また蔓を挿入され、思わず逃げるように腰が引ける。
しかしそのことが仇となった。
後肛に入れられたセシルの花が、自らの体重で奥へと差し込まれた。
それと同時に、ハリルが入れた蔓も奥へと到達する。
「んぁっ…ぁぁあーーーーーー!! ぁぁあああっ!!!」
前と後ろから同時に、弱いところを刺激される。
咄嗟に足に力を入れることもできず、身体はガタガタと痙攣し続ける。
「ぁ……ぁあっ……ぁああ……」
触れて欲しいと望んだけれど、こんな一方的な快楽を求めていたわけではない。
イッたばかりだというのに、ハリルはまた蔓を引き抜く。その感覚も絶頂に近い。
「ひぃっーーーーっ!! 抜いてぇ……! とってぇぇ……!」
ゾクゾクと快楽が走る。
子供のように瞳から涙が――――拘束された両腕では、顔を拭うことができない。
涙どころか鼻も涎も出てて、顔も全身もグチャグチャだった。
(恥ずかし……っこんな姿、ハリルに見られたくない……)
快楽に悶えながらも、僅かに残る理性が余計に羞恥を煽っていく。
でもそれは一瞬のこと――――また蔓を挿抜され、塞ぎ止められた蔓の隙間から少しずつ精液が漏れ始める。
「ひぃぃいぅっ! ぁぁあぁぁぁああっ!!」
もう少しで全部抜けると思った所まだ引き抜き、ハリルはまた蔓を奥まで差し込んでくるのだ。
「もう……、やめて……ぁぁあっ!! とってよぉぉおお!!」
腰を捩るたびに、セシルの花が刺激になる。
必死に助けを求めてハリルを仰ぎ見る。
「抜いたら、薬も流れてしまうだろう?」
その言葉で、この状態から解放されるのは、まだ当分先のことなのだと知る。
「やぁぁああっ!!! ぁあっ……ぁああっ!!!!」
後肛に埋まるセシルの花に妖術が注がれ、それが動き出す。
「ひぃぃいぅっ!! ぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
獣のように叫び、必死にもがくのに、その刺激は無くならない。
それどころか、前に挿入されていた蔓の挿抜も再開され、快楽の渦は出口を求めて暴れ狂う。
「死んじゃぁっ!! ひぃぅっ……! 死んじゃうっ! ぁぁあぁぁああっ!!」
叫びながら、必死にハリルを見つめる。
助けてくれ、許してくれと、もう言葉にすることはできず、目で訴える。
快楽で悶える僕と、ハリルの瞳が合わさる。
意識が完全に落ちる寸前、ハリルの顔が優しく綻んだような気がする。
でもそれは、僕の願望が見せた幻覚なのかもしれない。
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