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142 征服
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接吻でもされると思ったのだろうか。
俺をハリルだと思って素直に振る舞うイズミが憎らしい。
(ムカつく……)
腹立たしくてその口に指を差し込む。
「……あがっ……」
どこまで入るか試すように、四本の指を喉奥まで挿入した。
えずくイズミには気も止めず、口内を蹂躙するように、その手に力を込めていく。
徐々に力を強めていくと、手に関節が鳴るような不自然な振動が伝わった。
「……クッ」
イズミの顎が外れたのだ。
声を堪えていたのに、思わず笑いが溢れてしまった。
見た目通り、華奢な骨格で柔な身体だ。
「……っ!?」
指を引き抜けば、だらしなく下がった顎から飲み込むことができない涎が垂れる。
「……ぁがっ……」
目隠しをしているせいか、イズミはまだ状況が理解できていないらしい。
未だ誰も助けに来ないこの状況が、本当に楽しくて仕方がない。
イズミの痴態を見て、既に勃ちあがっている自身を取り出し、イズミの頭を押さえる。
まるで「入れてくれ」というように開いたイズミの口――――そこに、勃起した自身のモノをゆっくりと入れていく。
(ハリルも、流石にこれはしたことないよなぁ?)
イズミも、途中で何をされているのか察したのだろう。
両腕を吊るされている癖に、必死に顔を背けようとする。
そんな些細な抵抗をするイズミの髪を鷲掴むようにして固定し、暖かいイズミの口の中の――――喉の奥をゆっくりと目指す。
「うぐぅ……ごぉっ……」
苦しそうな、潰れた声がイズミの口から漏れる。
この小さい身体には負担も相当なのだろう。
それでも、興奮が止まらない。
「……おごっ……ぅ……っ!」
嬉しくて、楽しくて仕方がないのだ。
(今……俺は、水神を犯している……)
まだハリルがしたことがない――――ハリルが出来ない喉の奥を、蹂躙しているのだ。
喉の奥を小突くように腰を動かすたび、イズミの身体がビクンと跳ねる。
(ほんと、最っ高……)
イズミの髪を引きながら、イズミの喉を狙って何度も腰を打ち付ける。
「……ぁが……ごぉ……」
イズミがたまにえずくように震えることも気にせず、その行為を繰り返す。
「ぉがっ………ぉっ……ぐぅ……」
ハリルの大切なイズミを、ハリルの知らない部分を、今自分は犯しているのだ。
暖かくて、小さい喉の感触が気持ちよくて、直ぐに達しそうになる。
「……くっ……」
それを必死に堪えて、なるべく長くイズミの口を犯す。
動かしては休み、熱が落ち着くとまた腰を打ち付ける。
たまに苦しそうに悶えるイズミの鼻をつまみ呼吸を乱させた。
自分の思い一つで意のままになる、伝説の存在である水神。
(ほんと、ヤバイぐらい気持ちいい)
必死にもがく姿も、苦しそうな呻き声も、全て快楽をより一層増してくれる。
――――そしてついに、イズミの喉の奥で達した。
喉の奥に流し込むように、下肢を顔に押し付ける。
苦しそうに痙攣するイズミの喉を、達しながら小突いていく。
尿道に残る精液も全部吐き出した。達した後も、暫くイズミの口内に留めてその余韻に浸る。
その間もイズミの身体は、ガタガタとずっと震え続けていた。
――――満たされる征服欲。
そして、初めて感じたハリルに対する優越感。
――――「『それで満足か……?』」
そうどこかで声がした。
それは耳ではなく、直接脳に響くような声……。
(……満足……?)
イズミの口から己をゆっくりと引き抜く。
「……っ……」
イズミは震えながら泣いている。
(満足……? これで……?)
イズミを見下ろせば、顎が外れて飲み込む機能を失った口から、今出したばかりの白濁液がこぼれ落ちる。
(……飲んでないのかよ……)
引いた怒りが再び込み上げる。
それはまるで、この世の全てを憎むような感情だった。
(次は飲ませてやる……)
興奮していて頭に血が上ってるはずなのに、心だけは妙に冷めていた。
再びイズミの頭を鷲掴み、もう一度猛りを口内に入れる。
今度は先程よりも乱暴に、まるで口を道具のように扱い、何度も腰を打ち付けた。
イズミのことなど全く考えず、只ひたすら己の欲だけを忠実に満たそうとした。
達するその瞬間に口腔から自身を引き抜き、乱暴にイズミの顎を嵌め直す。
「……っ…………っ…………!!」
すぐにイズミの鼻を摘み、無理矢理口を開かせ、猛りの先端をイズミの口に咥えさせる。
空いた手で自らに手淫を与えれば、二度目だというのに恐ろしいほどの飛沫がイズミの口内に注がれた。
「飲め」
短くそう告げると、イズミは苦しそうに顔を歪め、必死にそれを飲み込んだ。
(ハハ……ざまあみろ……)
見下ろすイズミは荒い呼吸を繰り返し、喉から声なき嗚咽を零す。
「………っ、…………………」
熱が冷めて徐々に冷静になってくる。
乱れた自分の服を正し、ぐちゃぐちゃになったイズミの顔を拭う。
その間もイズミは震え続けていた。
そしてまた、声なく何かを呟く。
「…………っ、………………」
ハリル、どうして……? と、そうイズミの口が動いている。
けれど、その口から言葉が発せられることはない。
(………………?)
確か二度目の口淫のころから、イズミは声を出していない。
確かめるように、イズミの欲を堰き止めていたセシルの蔓を、いっきに引き抜いた。
「…………っっ!!!!」
急に施された行為にイズミの身体は跳ね、大きく反り返る。
「……ーーーーっ……ーーーーっ!!」
それでも、その口から悲鳴も言葉も出てくることはなかった。
(これで、満足……か……)
全身を震わせながら――――ずっと我慢を強いられていたのだろう。かなり長い時間をかけ、凄い量の精を飛び散らせながらイズミは意識を手放した。
(こんなので、満足する訳ないだろ……?)
――――先程頭の中に語りかけてきた声。
それは、自分自信の心の声なのだろうか。
失神したイズミの手を解き、汚れた身体はそのままに、寝具へと横たえる。
目を覆う布を取り去ると――――それは、涙でグッショリと湿っていた。
「またね、水神様」
イズミを残し、その場を離れる。
罪悪感も何も感じず、足取りは妙に軽かった。
入る時よりもさらに強い結界が施された扉に手をかける。
するとその扉の向こうで、ハリルたちが近づいてくる気配がした。
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