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《緩やかな決着》14
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「まぁ…そうだな…」
やはりあまり気にしていない風なみずき。
「がくっ…」
アキラは呆れてうなだれる。
ホント後先考えない奴!
睡眠時間削ってまで働く訳だ…
「俺は、3時間ほど寝れば大丈夫だから…」
そんなアキラの様子を見て、そう伝えるが…
「大丈夫じゃない、健康的に7時間はきっちり寝ないと駄目だろ?」
「そうだろうか…」
緩く首を傾げるみずき…
「そう!もう、常識ないやつだな…」
勢い良く頷いて、みずきの無謀さに呆れてしまう。
「俺なら大丈夫だが…明日は夜は休みだから…でも、もしかしたら勤務変更くるかもしれないが…」
首を傾げながら言うみずきに…
「明日は替わるなよ、身体壊すから…」
すかさず注意するアキラ。
「あぁ…人がいれば…」
歯切れの悪いみずきを見て、息をつきながら…
「……、わかった、今日の夜はオレも出るよ…」
たっぷり考えて、アキラは決めたように伝える。
「えっ…!」
驚くみずき…言葉がでない。
「お前の時間、半分とるから…夜8時から0時まで」
「いや、アキラは無理しないほうがいいから…」
とんでもない、と断るみずき…
体力のないアキラには無理をさせたくなかったのだが…
「お前だって無理するだろ?」
アキラも引かずに言う。
「俺は、無理のうちに入らないけれど、アキラは結構歩いたし、休まないと駄目だ、それに…アキラがいないと気になって休めないと思うし…」
首を傾げながら言うが…
「…駄目、明日も替わるんだったらみずきの時間取ってオレも出るからな!」
しかしアキラは強気だ。
「……」
返す言葉に詰まるみずき。
「嫌だったら無理な勤務は入れない、わかった?」
言い聞かすようにアキラは言う。
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