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《遠退く想い》10
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「まぁまぁ、ヨシ飲みたいんなら自分で買ったらいいよ…部屋そんなに広くないから、ざこねでよければ泊まってもいいし…」
やはり言い合いになるヨシとアキラをなだめながら言うルード。
「だよなー」
「ルードもコイツを甘やかせ過ぎなんだよ」
そう話し込んでいる時、不意にアキラの携帯電話が鳴る。
「…アキラ電話!」
「…ん、みずきだ…もしもし?仕事終わった?」
『あぁ、今終わった。アキラはどこにいるんだ?』
「今はゲーセン…これからルードの家にいくところ…お前、ルードんち分かる?」
『いや…』
「どうしようか…」
「俺、迎えに行こうか?」
アキラの様子をみてヨシが声をかける。
「そうだね、迎えに行ったついでに酒とか買って俺ん家くれば?」
ルードも頷く。
「ん、…じゃみずき、これからヨシが迎えに行くから、家帰って待ってて」
『あぁ。ヨシもいるのか?』
「うん、さっき来た…じゃそういうことで、またな」
『あぁ、分かった、また‥』
そう携帯電話を切るアキラ。
「じゃ、まず、ヨシは車で俺とアキラを俺ん家まで乗せていって、そのままみずきを迎えに行く!」
確認の意味で言うルード。
「そうだな」
アキラが浅く頷く。
「ん、じゃ行こう!」
ルードは楽しそうに声を出す。
アキラも重い身体をなんとか持ち上げ、ルードについて歩き出す。
ヨシの車に乗って、しばらくしてルードの住むというアパートにつく。
「じゃヨシまたあとでなー!」
車から降りて手を振るルード。
「おう!」
ヨシを見送って…
「行こうアキラ!」
アキラを見てそう促す。
「ん…どの部屋?」
歩きながらアパートの外観を見て聞くアキラ。
「204だよ、」
部屋番号を教えてくれる。
「2階なのか?」
「うん、2階の端!」
微笑み答えるルード。
「……」
それを聞いて少し俯いて思うアキラ。
2階か…
階段…、持病と…体力的にもちゃんとのぼれるか不安になる。
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