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《遠退く想い》33
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残りのみずきとの時間…
楽しく過ごしたいから…出来るかぎりお礼のキモチを伝えていく…
「……アキラ、俺はアキラだから好きになったんだ、他に…っ!」
みずきの言葉を待たず…
アキラは身体を寄せ少し背伸びしてみずきに口付けする。
みずきは驚きながらも…受け止めて…
さらに2、3回角度を変えてキスしたあと…
「アキラ?」
すっと離れ、アキラの様子を窺う…
「ん…」
柔らかく微笑みを残し、風呂を沸かす為に、浴室に入る。
「アキラ、俺がするから…」
みずきが体調を気にして、そう気遣うが、アキラはさっさと浴槽に栓をし、湯を入れはじめる。
「OK!風呂ぐらい沸かせるから」
そう振り向いて笑顔を向けるアキラ。
「あぁ…ありがとう」
「いいって、なんか、ちょっと気持ち、すっとして…みずきのおかげかな」
微笑み気持ちを伝える。
「あぁ…それなら良かった…何か話したいことがあればいつでも聞くから…」
みずきはアキラの力になれた事を素直に喜ぶ…
「ん、サンキュ…」
アキラはそっとみずきの片手を取り…柔らかく握る。
「アキラ…?」
そんな積極的なアキラの仕種に…どきどきしっぱなしなみずき。
どうしたのかと名前を呼んでみる。
「指輪…つけよ」
「えっ?」
「ずっと…外したままだったろ?」
「い、いいのか?」
にわかに信じられなくて聞き返してしまうみずき。
「オレは…みずきが喜んでいてくれる方が嬉しいって…気付いたから」
「あぁ、ありがとうアキラ」
嬉しさのあまり、みずきは華奢なアキラの身体を優しく抱きしめてお礼を言って…
「俺もアキラが喜んでくれることが1番嬉しいから…」
そっと囁き返す。
「うん……」
みずきの想い…
その心も…
今は自分のキモチから遠いところで聞き流すしかできない…
間違っていたとしても…ひとつの未来のために……
……オレの望みは…
お前が悲しむことなく…幸せになること…
それが、オレが嬉しいと思うことだから…
『俺もアキラが喜んでくれることが1番嬉しいから…』
間違っていないよな…
みずき……?
《遠退く想い》終了。
《別れの階段》へ続く。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ここまで読んでくださってありがとうございます^ ^
最近体調を崩してしまい、なかなか更新が出来ない状態になっています。更新を待ってくださっている方、本当に申し訳ないですm(__)m
気長にお付き合い頂ければ幸いです。
物語は…
みずきに暗示をかけること、不安定になっていたアキラですが、ついに覚悟を決めたようです。このまま2人は別れてしまうのか…暗示は成功するのか…
次章《別れの階段》と意味深な章ですが、良かったらまた覗きに来てやってくださいね(*^^*)
感想やキャラ応援コメントなど気軽にくださいね^ ^いつも応援ありがとうございます( ^ω^ )
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