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《別れの階段》10
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『はい、それでは今からいくつか質問します。貴方はそれらに見栄や嘘偽りなく本当の気持ちを答えていくでしょう』
先生はゆっくりみずきに語りかけている。
『……』
『最近の出来事で、印象に残っている幸せなことを思い浮かべてください』
『ゆっくりゆっくり…その思い出へ』
『それは何ですか?』
『…りょこう』
『旅行?』
『…さくらをみに、さんぽして…あきらと』
『幸せですか?』
『はい…』
『その幸せ気持ちになれる思い出の場所に貴方はいます。貴方はそこでリラックスしたまま質問に答えていきます』
みずきの答を聞いて、ふっと鼻で笑うフミヒコ。
「二人で旅行かい?いつ行ったのかな?」
アキラの服を徐々に脱がせながら聞き、素肌へ舌を這わせていく。
「っ…ん、」
前を弄り、アキラの熱を執拗に煽りながら…身につけているものを剥いでいく。
「花見といえばついこの間だね、最後にいい思い出が出来て良かった。まぁ彼の記憶からは消える運命だけどね」
フミヒコは、話しながら…不意に後ろのくぼみに指を挿入してくる。
「……っ!」
直ぐさま指を2本に増やし奥へイれ込んできた。
急だった為、痛みが走り息を詰めて顔をしかめるアキラ。
「声を出していいんだよ、隣の部屋には聞こえやしない」
などと囁くフミヒコだが…
アキラの耳には、質問にただ答え続けるみずきの声が…
容赦なく聞こえてくる。
『貴方の大切な人たちを思い浮かべてください』
『思い浮かびましたか?』
『…はい』
『貴方と様々な繋がりのある方々…その中で、最も大切に想う存在を…一人だけ選んでください』
流れ続ける音声。
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