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《廻らぬ歯車》12
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でもみずきなら合い鍵あるからな…
入りづらくてならしてるとか?
そうこうしていると、インターフォンを激しく連打してくる来客。
「みずきじゃないな」
小声で呟いてしまう。
みずきは連打なんかする奴じゃないから。
……誰だ?
テーブルに腕をついたまま様子を窺う。
リッツが玄関の辺りまで様子を見に行っている。
リッツは尻尾を振ってクゥクゥ…と甘え声で鳴いている。
(リッツ!しーっ)
声を出さないように身振りでリッツを呼ぶアキラ。
(リッツが警戒しないってことは知り合いか、限られるな…)
そう考えていると…
「オイ!いるんだろ!?開けろってっ」
「アキラ?大丈夫ー?ていうか今、犬の声聞こえなかった?」
苛立った声と心配気味な声が聞こえる。
「っ!?」
ヨシとルードっ!!
なんで…?
もうアイツらとも会わないようにしようと思っていたところだったから…
そっと帰ってくれるのを待つしかないアキラ。
しばらくインターフォンが鳴っていたが、それも静かになり人の気配もなくなった。
「帰った?……なんであの二人が、まぁいいや、とりあえず立とう!」
片足を曲げて立たせ…
両腕で身体を支えてゆっくり足に力を入れて立ち上がろうとする。
「ィ…痛、」
足に力を入れるとやはり全体が痺れて痛い。
それを我慢しながら一気に立ち上がる。
「っ…はぁ、ったく使えねぇ足!」
その痛みにムカつきながら、痛みの続く足をさすり痛みが引くまで待って歩き始める。
まず薬を飲んで、犬たちにエサをやって…
シャワーを浴びに動くアキラ。
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