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パッツエラ=クルルティム
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【読む前に諸注意】
この小説は一章一章で区切られているため単独で楽しむこともできますが、ところどころに繋がりを持たせた連作小説となっております。短編として楽しむことも一話から順に楽しむことも自由になさって下さい。
短編として楽しむ方のために、小説説明欄に簡単な目次を用意しました。できればそちらもご一読下さい。
数行後、本編が始まります。
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これぁ突拍子も真実味もねぇ話なんだが、噂話や、ましてや作り話なんかじゃあ一切ねぇ。俺が体験した本当の話だ。
パッツェはそう言って話し始めた。俺の家に泊めてくれと勝手に上がり込んで挨拶もなしにこんな話を始めている時点ですでに突拍子ねぇもんだが、まぁこいつにとっちゃあいつものことだ。
「嘘吐きのお前の話なんぞ、どうにもクセェ。何か企んでるんじゃああるめぇな。」
こいつに、エイプリルフールとそうじゃない日の区別なんか付いちゃいねぇ。オオカミ少年よろしく、こいつの話はまず疑ってかかるのが筋だ。昔こいつの話を信じて俺は彼女に盛大なビンタをもらっちまった。おかげでここ数年彼女なんかできちゃあいねぇ。
「おいおいおい、この10年で培った友情はどこに行っちまったんだい親友。」
「ここ10年で培えたものはお前の嘘への対処の仕方だけさ。で?今日はなんだってんだい。」
パッツェはふてくされながら、こう続ける。
「昨夜の話さ。」
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