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イメチェン
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「いらっしゃいませー」
「こんにちは〜」
「高志君⁉︎この間来たばかりだよね?」
「あっ、この子お願い」
「店長〜高志君いらっしゃいましたぁ」
受付の子が、奥にいるだろう従兄弟の和泉さんに声をかけた
「ん?高志?」
のんびりとした声が聞こえてきて、ガシガシと頭を掻きながら出てきた
この人は…自分の容姿を気にしないのか、ボサボサの髪に襟元がちょっと伸びたシャツを着ていた
「どーした?」
「この子、お願いします」
「んー?どれどれ」
和泉さんは、鈴井君の髪を触ったり頭の形を手で確かめたりと、ベタベタと触っている
ここは、我慢…
「良い形の頭蓋骨してるね。久々に、腕が鳴る」
「ありがとうございます?」
「和泉さん、期待してます」
「おうよ。そこで待ってろー」
鈴井君を連れて、和泉さんの定位置の椅子へと座らせた
「髪色とかは?」
「時間無いからいい。自分でスタイリングしやすいのにしてあげてね」
「了解。じゃあ、始めまーす」
首にタオルを巻き、ケープを掛けるとザクザクとハサミを入れていく
もう、頭の中でデザインは出来上がってるようだ
華麗なハサミさばきで、一気に仕上がっていく
「よし、完了。後はスタイリング剤でちょっといじるからねー」
「はい…」
ジェルタイプのスタイリング剤でクセをつけるように髪を仕上げていく
「どうだっ」
「おおー、さすが和泉さん!」
「だろ?俺って天才」
自分で言うな…
心で思うけど、口には出さない
この人怒らせたら怖いんだよ…
「鈴井君?どうかな」
「俺じゃないみたい…」
「さっきも聞いた。ほら、そろそろ行くよ」
「あっ、うん…ありがとうございました」
「和泉さん、ありがとう。請求は兄貴にお願いします」
「ラジャーたんまり貰っとく」
兄貴は、この和泉さんの恋人…
近親同士の恋愛だけど、周りは暖かく見守っている
まぁ、その間には紆余曲折あったけど
和泉さんの店を出て、待ち合わせだと言うファミレスへと急いだ
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