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頑張った
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「高志、ごめん…こんな所に連れてきて」
先ほどの奴らがパトカーに乗せられた
一人の警察官が俺たちの前で立ち止まった
「高志、お前らも署に来い」
「えー、やだよ…」
「双方から事情を聞かなきゃならんからな」
「マジかよ」
「あの…?」
「あぁ、これね俺の兄貴。こういう時兄弟多いと便利だね」
「お兄さん…俺一人っ子だから、ちょっと羨ましいな」
「一人っ子?そっちの方が羨ましいんだけど」
「あー、話はその辺にして一緒に来てもらおうか?」
仕方なく、応援に来たもう一台に乗り込み警察署へと向かい、会議室のような場所に案内された
「何聞かれるのかな…」
「何だろうね。あんまり言いたくないことは言わなくていいよ。隣に俺居るからさ」
「うん」
岬はそわそわとあちこちに首を捻り眺めていた
首振り人形じゃないんだから
キョロキョロしても、仕方ないのに
でも、緊張してるから仕方ないか
岬の肩に手を置いてこちらを向かせた
「大丈夫。俺が居るよ」
ほどなくして、警察官と刑事らしきスーツ姿の人がきた
ちょっとびっくりしたよ
カツアゲや借りると言って持っていった金額を聞いて
桁が間違ってる気がする
「よく頑張ったんだね.君は」
「いえ、慣れてるんで…」
「そんな事に慣れたらダメだよっ」
「そうだ、よね…」
「これからは、俺が守るからね」
「君は、いい友達を持ったね」
しばらくして、俺と岬は警察署を出た
「岬…ごめんっ」
「へ?なに?どーしたの?」
「いや、俺色々言ったから…気分悪くしたよな?」
「そんな事ないよ。こっちこそ…ありがとう。すっきりした」
「そう?」
「うん、お礼に俺ができる事なら、なんでもするから」
なに⁉︎
何でも⁉︎
じゃあ、揉ませてとかじゃダメだよな…
「あっ、うん…じゃ、じゃあ…手繋いでいい?」
「手?いいけど…」
「本当?いいの?」
「あぁ、そんなんでいいの?」
「いや、本当は…違うんだけど、今は手でいい」
岬が手を差し出し、俺はゆっくりと握った
「岬の手、気持ちいい」
「そうかな?」
「うん…」
幸せを感じた
触れ合った手が熱い
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