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あれ?
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「岬、ちょっと痩せた?」
「うん、具合悪くてご飯食べられなかったから」
「そっか、でも良かった。元気そうで」
岬に抱きついた
ほぼ無意識で…
「高志?」
「あっ、ごめん。しばらく岬の顔見られなかったから嬉しくて」
「う、うん…」
やっぱり、痩せた
いや、どちらかといえばやつれた感じがする
「岬?家で何かあったりした?」
顔を覗き込んで質問した
岬の目が泳ぐ
「言いたくなかったら言わなくて良いから。変な事聞いてごめんな?そうだ、新商品のお菓子コンビニで見つけて買ってきたんだ。一緒に食べよう」
「ホント?食べる」
岬の腕を掴み、自分の席へと座らせると鞄の中からお菓子を取り出した
「まだあるんだ」
「この鞄、四次元ポケットなの?」
「そんな訳ないじゃん」
「どれだけ出てくるの?」
鞄をひっくり返すと、机いっぱいにお菓子が広がった
「教科書は?」
「あれ?忘れた」
本当は、お菓子を入れたら教科書が入らないから家に置いてきたんだけどね
「高志?」
岬の目が怒ってるよ…
あれ、やっちゃった?
「まぁいいや…食べよ」
次々と手に取っては眺めてを繰り返していた岬だが、お目当てのものが見つかったのか封を開けた
「これ、美味しそう」
「俺にも」
岬が袋からお菓子を取り出し、俺の口元に運んだ
これは⁉︎あーんてやつですか?
あーん
と、大きく口を開けた
岬は、雛に餌でも与えるかのようにお菓子を口へと運んでくれた
これは、進歩だ
隣の席の椅子を借りて座り、机に頬杖をついて岬の事を眺めていた
モグモグと咀嚼する姿も可愛いな
食べながら、次のお菓子に目が行っている
「高志?食べないの?」
「俺は、岬が食べてるの見る方がいい」
「え?」
岬の頬がピンク色に染まっていくのがわかった
下を向いて、お菓子を口へと運んだ
「どうしたの?」
「恥ずかしいから…あんまり見ないで」
「ふふっ、恥ずかしがってる姿も可愛い」
「可愛いとか…もう…」
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