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バレた?
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次の日学校へ行くと、何故か皆が俺を見る
はて、何かしたかな?
首を傾げながらも、教室へ辿り着き岬の席を確認すると、もうすでに来ていたのか、岬も俺を見ていた
ああ、幸せだ
ニコッと笑って放課後と口だけを動かすと、頷く姿が目に入った
「田上君」
「んー?」
「昨日はお盛んだったようで」
「なにが?」
「キスマ見えてるし」
あー、それでか…
やけに視線を感じると思ったよ
首筋に手をやり、昨日の事を思い出した
知らずにニヤケてたのか、周りが煩くなる
チラッと岬を見ると、聞こえてたのか顔を真っ赤にして俯いてた
可愛いな
「いやー、バレた?」
「バレバレだわ…リア充め」
「相手は?どんな子?」
「めっちゃ可愛い子。もう、側にいるだけで勃ちっぱなしだし…猿みたいに盛っちゃった」
「うわっ…なんかすげー」
「それで、それで?」
岬を見ると、下を向きながら首を振っていた
これ以上虐めるのは可哀想だな…
「後は、ご想像にお任せしますよ。恥ずかしがり屋だからさーどっかで噂とか聞いたら、卒倒しちゃう」
「ちぇ、つまんねーの」
つまらなくて結構
俺と岬の思い出なんだから、大切にしなきゃ
教科書とノートを取り出し、とりあえず話しかけるなオーラを纏う
授業中も、岬をチラチラと観察する
ちゃんと授業に集中してて偉い
「…上…田上!」
「はっ、え?何?」
「余所見してる余裕があるなら、この問題前に出て解いて」
あちゃー
岬に集中し過ぎて、忘れてた
黒板には、明らかに大学とかで出るような数式が並んでいた
鬼かっ
でも、ここは岬にカッコいいところ見せないと
黒板の前に立ち、計算式と答えを書いていく
どうだ!
振り返り岬を見ると、全然こっちを見ていなかった
がっかりだよ!
仕方なく、席へ戻る
俺、何気に頑張ったのに
いじけてやる
机に突っ伏して、授業が終わるまで、今日はどんな事を岬にしようかと思案していた
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