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休日
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久々の丸一日休み
朝からベッドの上でダラダラ過ごす
1人には広いダブルベッド
岬といつか一緒に生活する為に、初めての給料で買った
でもここに岬は居ない
いつの間にか増えていく、お揃いの物
片方だけが、色褪せていく
使われずにしまいこまれ、日の目を見ない物達
岬用にと買った枕を抱き締める
あの肌に触れたい…
柔らかい唇にキスをしたい
俺を求め貪るそこに俺自身を刻み込みたい
岬の事を考える度に、ペニスは反応する
こいつも寂しがってるよ…
お前の中に入りたいって
手を伸ばし、握ると今もあの時の感覚が蘇る
あの狭い口
厭らしく動く舌
「岬…」
あの滑らかな肌
しっとりと汗ばんでも、甘い香りを放つ
近くで感じたい
「んっ、岬っ」
掌に吐精した
虚しい
どうして、居ないんだ
こんなにも思っているのに…
愛してるのに
起き上がり、ベッドのシーツを剥がし洗濯機に放り込んだ
クローゼットから着替えを取り出そうとした時、あの下着が目に入った
「相変わらず、趣味悪っ」
少し色褪せた岬の下着
今もこんなの履いてるのかな?
腰に当てると、もう小さくて履けない
折り畳み、元の位置に戻した
岬も俺の持っていてくれるかな
着替えを取り出し、洗濯物を洗濯機に放り込んでセットした
水が張られ動き出す
それを横目にシャワーを浴びる為に、浴室へと入った
頭からぬるめのお湯をかぶる
目の前の鏡には、あの頃より鍛えて筋肉のついた身体が映る
毎日筋トレは欠かさなかった
維持する為に、努力もした
そして、鏡には情けない自分の顔も映る…
なんて顔してんだ…俺
ニッと歯を出すように、笑顔を作る
いや、止めた…
今日は、モデル業は休みだ
俺らしく過ごそう
浴室を出て、終わった洗濯物をベランダに干した
風が気持ちいい…散歩でもしようか
スマホと財布だけを持ち家を出た
一応、エントランスを出て変な車が無いか確認する
一台、見覚えの無い車が停まっていた
シートは倒されている
スマホをポケットから出して番号を呼び出した
「もしもし?」
「俺」
「俺って、どちらの俺様?」
「可愛い弟ですよ。お兄さん」
「お兄さんとか、キモっ」
「ひでぇ…凹むわー」
「んで、どうした?確か休みじゃないのか?」
「休み。散歩に出たら、家の前に犬発見。たぶん、つけられると思う。んでさー昼メシ奢って?お兄様」
「だから、それ止めてくれ…メシは奢ってやるから。今日は、店舗に居るから寄ってくれ」
「うん、じゃあ後で寄る」
電話を切り、スマホの鏡機能で髪型を気にするふりをしながら後ろを写した
しっかりと、つけられてます
とりあえず、害は無さそうなので放っておく
街をブラブラしつつ、服などをウインドーショッピング
ふと本屋に入り、自分の載った雑誌を手に取った
あの時の記事…
かなり脚色されてる
ひとつ手に取り、次の雑誌を手に取った
九州特集…
旅行雑誌かと思ったら、ファッション雑誌だった
九州特集って、イケメンの特集かよ!
ふとひとつの写真に目が止まった
え?
痩せているものの、あの頃と変わら無い顔立ち
指には、キラリと光る指輪
こんな所に居たのか…
その雑誌も手に取り、レジへ並んだ
平日なのに、人が多い
スマホを取り出し、あのブログを見た
【先生が!!!!】と始まるタイトル
なんと!!!先生が雑誌に載るらしいよっ
それもイケメン特集
教室に生徒が殺到したらどうしよう
先生を守らなきゃ(笑)
なんの雑誌か教えてくれなかったけど、こうなったら可能性のある雑誌全部買ってやるぅ
そう言えば、時折先生が辛そうな顔するようになった…
何かあったのかな
料理をしてても、心ここに在らず
そんな先生が心配。゚(つД`)゚。
早く元気になってね
んで、今日の教えてもらった料理は、パエリヤ
(๑⁼̴̀д⁼̴́๑)ドヤッ‼
食べてみたいな…
岬が作ったパエリヤ
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