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食事会?
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兄貴と中華レストランへ来ていた
相変わらず、犬がウロウロ
待ち合わせの相手が男と分かると、離れた位置から俺を見ていた
「ウザイねー」
「ま、食え。んで、何かあったのか?」
「んーここじゃアレだから、会社で話すー」
「そっか、分かった」
麻婆豆腐に酢豚、卵スープに炒飯
どれも美味しそうだった
取皿に分けて、口へと運ぶ
「ん、やっぱここのは美味いわ」
「流石に、この年なると油っこいのは…」
「まだ若いじゃん。つか、体力つけないと、和泉さんに捨てられるよ?ポイッて」
「やめれ。怖いわ!」
「ふふ、和泉さん食べ物とかキチンと管理してくれてるんでしょ?」
「まぁな。カロリーとかちゃんとやってるみたいだぞ」
「任せっきりにしないで、たまには兄貴が作ってやったら?サプライズ的な」
「料理は、壊滅的に出来ないの知ってて言ってるだろ」
そう、兄貴は料理が出来ない
まだ俺が中学生の頃、作ってもらった炒飯を食べて3日寝込んだ
はっきり言って、クソまずい
どうして、炒飯にわさびとかニンニクとか入れるかな…
あれから、兄貴は一切料理はしなくなった
人を殺すかもしれないと、本気で落ち込んでいた
「んー、でも例えば混ぜるだけで出来るのとかあるじゃん」
「そう言うの、あいつ嫌いなんだよ。変な所拘りあってさ」
「いやでも、兄貴が自分の為に作ったんなら食べるんじゃないの?俺なら食べるけど…ま、混ぜるだけのやつならね」
「考えとく…」
これは、実践する気だな
寝込まなきゃいいけど…和泉さん
「そう言えば、例のアレ決まったぞ」
「ん?どれ?」
「ほら、九州の」
「え?マジ?」
「ひと月後だ。心して待つんだ!弟よ」
「もう、お兄様大好き」
「キモっ」
「…チッ」
後で詳しい話聞こう…
とりあえず、目の前の食事を片付けよう
「ふー、食った食った」
「お前、何処に入ったの?」
「へ?胃の中」
「腹立つわー」
「なんでやねん」
「俺なんか、食べた分だけぽっこりするわ」
「あー、たぶん腹筋鍛えれば出ないよ。最近ジムとか行ってる?」
「時間無くてな…」
「あの…」
「ん?」
後ろから声を掛けられ、2人して振り向いた
「何か?」
「モデルのko_siさんですよね?サイン下さい」
そうやって紙とペンを差し出された
「いいよー」
チラチラと後ろを気にするそぶりを見せた
目線を上げると、その先にはずっと居た犬…
なるほど
お金を渡して買収ってとこか
「あの、隣の方もモデルさんですか?」
ペンを持ったまま、兄貴の肩を抱くようして近付いた
「どう見える?」
「え?あの…」
カメラのシャッター音が聞こえた
「実はね…事務所の社長さん。いい男でしょ?」
「あっ、社長さん…」
「うん、はいサインね。じゃ」
兄貴も気付いていたのか、何も言わずに俺の演技に従い、事務所の社長らしく頭を下げた
さっきの子から離れると、脇腹を小突かれた
「写真撮られただろ」
「うん…まぁ、ボツだろうね」
「ワザとかよ」
「そりゃ、そうじゃん?俺1人だと、脚色されて載せられるじゃん。兄貴と一緒なら、載せようないしな。それに社長さんだしぃ」
「はいはい、とっとと会社戻るぞ」
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