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イライラ
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スヤスヤと眠る岬
さっきの、爆弾発言はなんだ?
浮気?
本気?
今すぐ叩き起こして聞き出したいけど、なんか可哀想な気がして出来ない
「しゃーねーか…」
そのまま風呂場へと連れて行き、シャワーで全身を綺麗にしてから、ベッドに寝かせた
自分もシャワーを浴びる為に、もう一度浴室へと向かった
あれは、どういう意味だ?
頭が回らない
確かに、5年は長い
その間に何かあったとしても、俺にはなにも言えない
俺は、岬一筋だったけど、岬はそうじゃないのか?
じゃあ、何故会いに来た?
どうして、手紙を送ってきた?
もしかして、別れをいう為か?
いや、そんな雰囲気は感じられなかった…
じゃあ、何故?
分からない…
シャワーから出て、一度寝室へと足を運んだけど、すぐにリビングへ戻った
さっきまで抱き合っていたソファーへと横になる
冷蔵庫からビールを取り出し、一気に飲み干した
少し酔えば眠れるだろうと思ったが、一向に眠くならない
それから、幾度ビールを飲み干しただろうか…
テーブルには、空きカンが幾つも置いてある
転がり落ちた物も幾つかある
普段は飲まないが、ウイスキーを見つけストレートで煽るようにして飲んだ
喉が焼けるような感じがする
酒の味は、正直分からない
「…し…高志っ」
「ん?」
「起きて」
「ん、あぁ…」
「どうしたの?」
「何が?」
「こんなに飲んで…何かあった?」
「どうだろうね…」
「俺、何かした?」
「覚えてねーの?」
「ごめん…俺何したの?」
イライラして、近場にあった空きカンを蹴飛ばした
「…高志?」
「なぁ、誰に教わったの?」
「へ?何のこと?」
「俺のいない間に、誰かに教わったんでしょ?」
「ん?何を?」
「あー…誰からエッチ教えてもらったの?」
「は?何言ってんの?」
「昨日言ったじゃん…俺のいない間に淫乱ちゃんになったって」
「俺、そんな事言ったの?」
「言ったねー言いましたよ!」
「ごめん…でもっ」
「俺さ、信じてたんだよ…岬は俺だけを見てくれてるって…こうして話してる時ならまだしも、エッチしてる最中に言われるとか…最悪だよっ」
「誤解だから…それ」
「何がどう誤解なの?」
「何て話せばいいのか…」
「話せないんだろ?いいよ…もう」
「ちょっと待って、良くないから!えーと…そうだ。俺の家!家に行けば分かるから」
「今更?相手に会えって?ごめんだね」
「相手って言うか…そうじゃないんだ」
「じゃあ、なんなの?」
「とにかく、行けば分かるから」
「分かった…今から行く。レンタカー用意してもらうから」
「え?お酒まだ残ってるよね?危ないよ」
「じゃあ、タクシー呼ぶ?」
「いや、俺の車あの店の近くに停めてあるから…」
とりあえずタクシーを呼び、店の近くの駐車場へと向かった
その間、お互い無言のままで…
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