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後ろ姿
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黒のエプロンを下げ、キッチンに立つ岬を後ろから見ている
新婚さんとか、こんな気分なんだろうか
奥さんが料理作ってるのを見てるとか
はぁ
後ろから抱きつきたい
「エプロン…」
「何か言った?」
「裸エプロンじゃない」
「は?何で裸なの?」
「エプロンの裾とかから見える生足とか…後ろから見えるお尻とか?屈んだ時に見える乳首とか…男のロマンでしょ」
「それは、女の子相手にでしょ?」
「俺は、岬にしてもらいたい」
「やだよ。料理の時はふざけたくない」
「さすが先生。でも、いつかしてね?俺も見せてあげるから」
「え?高志が裸エプロン?」
「たまに、下着でエプロンはする。朝起抜けで朝食とか作るよ」
「油とか飛んだら危ないから、服は着ないとダメ」
「ぶー」
「ぶーじゃないから!」
「はーい、先生。もっと近くで見てていいですか?先生」
「邪魔にならないところならね」
やれやれといった感じで、眉を下げて俺を見ていた
椅子をシンク近くへ持っていくと、肘をついて岬の方を見つめた
楽しそうに食材を切っている
時折、何を考えているのか、クスッと笑ったりする
手を伸ばせば届く距離
でも、手は出さない
きっと、出したら包丁が飛んでくる
せかせかと動き回り、出汁を取ったり、具材を混ぜたり
集中している岬は、なんだか逞しい
凛としていて、それでいて儚さも持ち合わせて
「本当に綺麗だな…」
自然と口から出ていた
「高志?」
「俺の奥さんは、綺麗だなって」
「お、奥さんっ」
「奥さんは嫌か?」
「嫌って訳じゃ…なれないだけで」
「料理上手に床上手…完璧じゃん」
「と、床?」
「そっ、俺は?床上手?」
「う、うん…」
「良かったー。違うとか言われたらと、ドキドキしてたよ。俺、宇宙一幸せ者かも」
「大袈裟じゃない?俺からしたら、俺の方こそ宇宙一幸せ者だよ」
「ん?」
「カッコいいし、モデルだし、有名人だし、え、エッチは上手いし、優しいし」
「……………っ」
「変わらず俺の事好きでいてくれる…」
「ほ、褒めても何も出ないぞ」
「ふふふ、居てくれるだけでいいよ」
「はぁ、抱き締めたいのにぃー下ごしらえ終わったら、覚悟しとけよ」
「ちょっと待ってね」
流れるように身体と手が動く
動きに無駄はない
自分も同じように出来るかと言われれば、出来ない
俺の場合は、卵焼いてソーセージ焼いて、パン焼くくらい
たまには、炒飯とか作るけど、出来上がった後のシンクは酷い
出来上がった物より溢れてるんじゃないかと思うこともままある
兄貴に、お前は筋肉バカなんだから料理はするなと言われたことがある
いや、人を殺せるほどの料理を作るやつに言われたくない
筋肉だって、好きでつけてる訳じゃない
仕事の体型維持と、岬との約束の為だ
「下ごしらえ終了」
「お疲れ様」
トコトコと近寄ってきた岬を座ったまま抱き締めた
「ほら、脱いで」
「え?ここで?」
「裸エプロン見せて?」
有無を言わさず、ベルトに手を掛け引き抜いた
チャックを下ろし、少しずり下ろすとすとんと足元へ落ちた
下着のゴムに手を掛け、一気に引き下ろす
エプロンをつけたまま、Tシャツを脱がせる
「出来た」
「なんか、凄い技見た気がする…」
「ほら、モデルって早着替えとかするからさ、こういうの得意。さて、奥さん…後ろ向いて?」
クルッと後ろを向くと、ぷりんと張りのあるお尻が隙間から見える
「絶景」
「変態…」
「ほら、ここじゃ出来ないから、このまま部屋に行こう」
抱いて連れて行こうと思ったが、手を引いて行くことにした
俯きながらも、抵抗する事なくついてくる
少しは期待してたのかな
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