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実家
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実は、親父がこっちに引っ越してきたのを機に、実家ごと引っ越していた
なので、道に迷っている…
「あれ、こっちじゃないのか?」
「地図ではこっちだよ…」
「うわー、実家行くのに迷うとか…」
兄貴に電話をして分かりやすい所に立っていてもらう事にした
程なくして、実家の新居に到着したはいいが…
「なんだ…この家」
ビックリするほどの豪邸までは行かないが、この近所じゃ1番デカいであろうそれ…
「高志の家って、何してるの?」
岬も驚いているようで、アタフタしている
「普通のサラリーマン?だと思います…」
「そ、そう…」
兄貴に案内され、家の中へと入ってまた驚いた
「なんじゃこりゃ」
広い玄関に、目の前にはやたらと見栄えのいい2階へ上がる階段
「どこの城だよ…」
「凄いね…本当、お城みたい…」
2人して口を開けて、玄関で立ち止まっていた
「何してんの。こっちだよ」
兄貴に促され、リビングへと通された
ここもまた驚いた
玄関は洋風なのに、思いっきり和風
「統一感とか、どこ行ったの?」
「あら、高志お帰り〜」
「ただいま…ってか、この家何!」
「お父さんが建てたのよ(笑)文句ならお父さんに言いなさい」
「親父か…俺、こんな立派な家って聞いてないし」
「そうだっけ?だって、あんた帰って来ないじゃない」
「そうだけど…」
「ちゃんと、高志の部屋もあるのよ?後で見て来なさい。で、此方が岬君?」
「あ、うん。鈴井 岬、俺と同い年…で、俺の奥さん」
「え、あ、あの…鈴井 岬です。今日は、お招きいただきありがとうございます。つまらないものですが、これどうぞ…」
「あら、気にしなくて良かったのに(笑)ありがたく頂戴いたします。今お茶用意しますね。座って待っててね」
とりあえず、俺たちは座布団の上に座った
「岬、緊張してる?」
「う、うん…」
「大丈夫だよ。隣に俺居るから」
テーブルの下で手を繋いだ
しかし、家の中は洋なんだか和なんだか…
ゴチャゴチャしてて、寛ぐとは別次元な気がする
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
出されたお茶を飲んでいると、後ろの扉が勢いよく開いて茶碗を落としそうになった
「お父さん!ドア壊れちゃうでしょ」
「ごめんよ…ハニー」
ドアの前で、親父たちがイチャつき出したので、咳払いをすると2人は離れた
「おお、この子が高志のハニーかい?」
親父がいきなり抱き着いた
岬は何が起こったのか分からずパニクってる
親父を引き離し、自分の腕の中に閉じ込めた
「いきなり何すんだよ!岬が驚いてるだろ!」
「oh…それは済まない」
「あ、いえ…」
「うーん、高志のハニーは美人さんだね。羨ましいよ」
「あらやだ、私じゃ不満なの?」
「ハニー、僕には君が1番だよ」
「やだ、もう…」
だから、息子の前でイチャつくな!
「岬が驚いてるから、そこの2人離れろっ」
「どうしたんだい、ハニー…高志がイライラしているよ」
「きっと、自分がイチャイチャしたいのに、目の前でしてるから嫉妬してるのよ(笑)ダーリン」
ええ、全くもってその通りですよ!
本当、人の傷口に塩塗り込みやがって
「岬、俺の部屋行こうか?」
「え、うん…」
「お2人はそのままイチャイチャしてなさいっ!部屋にいるからご飯出来たら呼んで」
「えー、岬君とお話ししたかったのにー」
「食べながらでも出来るだろ?」
「あの、高志…料理手伝いたい…」
「でも…」
「俺、高志の奥さんになるんでしょ?だから…手伝う…」
「いいの?もし、嫌な事言われたら、俺に言うんだぞ?近くに居るから」
「失礼ね。こんな可愛いお嫁さんいじめる訳無いじゃない」
母さんは、子供のように頬を膨らませて睨んでくる
いや、可愛くないから…
自分の年考えようぜ?
「じゃあ、手伝ってくるね」
いつの間に持ってきたのか、エプロンを抱えてキッチンへと入っていった
「高志?ちょっと話そうか…」
いつになく神妙な顔つきの親父
それに従い、座布団に座った
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