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ホテルの部屋へと帰り着き、ベッドに寝転がった
正直、自分の事で手一杯なのに、アレは重いよな…
携帯を取り出し電話をかけた
「もしもし、岬?」
「帰ったの?」
「あ、うん」
「お帰り」
「ん、ただいま」
「それでどうなったの?」
「先に俺の意見言ってもいい?」
「うん、いいよ」
「俺、撮ってもらいたいと思った。さっきは嫌だったけど…」
「心境の変化になるような話があったの?」
「うん、あの人病気なんだって。でね、カメラ辞めるんだって」
「辞めちゃうの?」
「緑内障ってやつらしくって、片方は完全に見えてないんだって…もう片方も、半分見えてる位らしい…」
「緑内障か…視野欠損が進めば、失明するしかないもんね…そうだったんだ」
「同情とかじゃなくてさ、最後に俺を撮りたいって言ってくれて…それが嬉しかったんだ。表面的にしか見られてないと思っていた人にさ、そんな事言われたら力になりたいって思うだろ?岬は断ってもいいよ。俺一人居れば済む話だろうし」
「え?俺は仲間には入れてくれないの?」
「正直さ、岬と居る時間て素の俺なんだよね…見られるの恥ずかしいってのもあるし…岬の事見られたくないってのもあるし…」
「なんとなく分かるかも(笑)俺もさ、お手伝いするよ。俺たちの記念にもなるでしょ?」
「いいの?」
「うん、俺まだこっちに居るから、すぐにとは行かないけど…」
「ちゃんと伝えておく。ありがとな」
「ううん、大丈夫だよ。それより高志」
「ん?なぁに」
「したの?」
「ん?なにを?」
「いや、今朝」
「今朝?今朝…あっ」
「その反応はしたんだ…」
「なんか、じと目で見られてる気がするのは気のせい?(笑)」
「変態」
「いいじゃん…変態だもん…どうせ変態だもん…」
「ふふふ、別に構わないよ。俺寝ちゃったしさ…ちゃんと言ってくれて嬉しいよ」
「優し過ぎ…」
「俺の事考えてしたんでしょ?他の人なら怒るけど…いいんじゃない?俺だってするし」
「岬の事しか考えないからね。他の人なんて、勃つ気がしない(笑)」
「それは、浮気防止になるから良いことかな?」
「浮気?しねーし…他の人じゃ、勃たないもん!」
「うん」
「岬も、俺以外見ちゃダメだからね?」
「ふふ、当たり前でしょ」
「そっか…気分良いから、このまま寝るね。おやすみ、岬愛してるよ」
「うん、ゆっくり休んで。高志愛してるよ」
電話をベッドへと放り投げ、大の字に手足を投げ出す
ツインと言っても、シングル仕様のベッドなので、手足がぴょこんと飛び出る
気にせず、そのまま目を閉じた
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