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※触れ合う
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コツン…と額と額が合わさり遥海に両手で頬を包まれた。
「好きだよ」
「あ…」
綺麗…。
間近に迫る遥海から目が離せない。きっと遥海も同じように感じていたんだろう。お互いに吸い込まれるように、唇を合わせた。
ちゅっ...と可愛らしい音とは裏腹に妖艶な熱に侵されていく。
唇の次は鼻の頭、左右の頬、瞼の上...と顔中にキスの雨が降り注ぐ。
「くすぐったい…」
「可愛い」
「ちょっ遥海」
成り立たない会話と柔らかいキスがじれったい。
「遥海ってば」
「んー?」
「...バカ」
わざととぼけているのか、素でこうなのか。考えなくてもそんなの絶対前者だ。
「怒るなよ」
頬にあった右手が外され、いたずらするように僕の唇を人差し指でぷにぷしてきた。
「お前っ...」
なんだその余裕そうな顔と態度は!?変わり身早過ぎんだよ!さっきまでへなへなのへなちょこ男だったくせに!!
抗議の意味で唇をいじっていた指に嚙みついた。もちろん本気では嚙まなかったけど、がじがじと多少なりとも痛い強さで歯を立てた。
噛みながら「どうだ」と言わんばかりに睨むと、僕の予想に反してアイツは、お得意の最悪な顔をする。
口角を上げ弧を描き、薄くなった唇で
「へぇ。それ、誘ってんの?」
「はぁ!?ふざけんンっ!?」
しゃべるために噛んでいた歯を緩めた瞬間奥まで入り込んだ人差し指と中指。
「キスはお預けってことで」
「んぐ...ぅ~!!」
口内にある指は言葉を発することを邪魔して、僕の舌を挟んできた。さらに弄ぶように舌の表面を撫でたり、上顎を刺激したりしてくる。
「ふぅっ...ぁ、やらっ!んンっ、…やぁっ」
ゾワっと這い上がってくる刺激。それが嫌で遥海の指から逃げるため、顔を横に逸らすと必然的に閉まり切っていない口の端から唾液が零れた。
その滴をもったいないとでも言いたげに、舌先で掬い取られた。
「へ、へふはい!(変態)」
「はいはい」
恥ずかしさと相まって顔が熱くなっていく。一度冷めたはずの熱は、あっという間に全身を覆いつくした。
それを隠すためにも、背中をばしばし叩きうーうー唸って指を抜けと威嚇する。
おかしそうに...いや、小バカにしたように鼻で笑ってから、やっと口から指が引き抜かれた。糸を引いたそれは僕の唾液でてかっていて見るに堪えない。
「変態...」
「知ってる」
見たくないのに、僕の目の前に濡れた指をチラつかせるアイツは、悪魔同然だ。
「ムカつく」
ムッと尖らせた唇。半分怒って、半分わざと。
「その顔は逆効果」
そしてまんまと引っかかった、というか引っかかってくれた遥海は今度こそ、僕の唇に深いキスをくれた。
「ぁん...あっ、んん…ふぇ…」
キス…気持ちいい…。
生暖かいヌルヌルする舌を受け入れて、自分からも小さく応えてみる。
卑猥な水音が耳を侵し、甘いキスに頭の芯が惚けていく。気持ちのいい交わりをもっと欲しくて遥海の舌先にチュッと吸いつく。
そうすれば、お返しというように歯列をなぞられゾクゾクと肌が栗立ち腰が疼いて、膝を無意識の内に擦り合わせていた。
「手、首に回して」
呼吸の隙間を縫って遥海が吐息混じりに囁く。
言われたとおりに背中に回っていた手を遥海の首に回し、しがみつく。それと同時に、さっきより乱暴でもっと激しいキスに翻弄され夢中になっていく。
「ああっ!…やぁ……ふぁン…」
だから急に手が耳に触れて大げさに喘いでしまった。その手はゆっくり輪郭をなぞり、首を通って鎖骨を撫で上げた。
そしてシャツのボタンに手をかけられる。
ぅぅ…恥ずかしいっ…。
一つ一つ片手で器用に外していくその手を掴んで止めようかと思ったけど、そのまま目を閉じて、遥海のシャツをぎゅっと握りしめた。
最後のボタンが外され、はらりと肌がさらされた。
「泪…」
顔が離れ上からじっくりと眺められる。遥海の欲にまみれた視線がさらに僕を煽っていく。
「ハァ...ハァ...」
息が荒いのは酸欠のせいか、それとも...。
「ホントたまんねぇ」
「っ…恥ずかし…ンン…」
遥海のしっとりとした唇が首筋を滑り、鎖骨あたりをピリッとした痛みが襲う。そして痛みを和らげるみたいに、その個所を舌でなぞられ、また別の個所に淡い痛みが走る。
それだけでもいっぱいいっぱいになりかけているっていうのに、素肌を滑る手がつぅっと脇腹を撫で上げビクッと身体が跳ね上がり腕に力が入る。
遥海の顔を自分の身体に押し当てているような状態にたまらなく恥ずかしい。
「手...んぁ...む...りぃ..….アッ…」
「嘘つくなよ」
妖艶な笑みを浮かべ、手が乳首に触れた。そして遥海が頭を下にずらしたかと思った瞬間
「気持ちいいの間違いだろ?」
「や...っああ!!...ダメっ...やめッ…あんっ!」
乳首を口に含まれジュっと音がなるほど強く吸いつかれ、もう片方を摘まみあげられた。キスよりも直接的で強い刺激に胸がのけ返り、爪先がシーツを蹴る。
「やだやだっ...へん...だからっ」
自分で触った時はなんにも感じなくて、自分は乳首では感じないんだと思っていた。
それなのに、なんで...。
舌で全体を舐められたり、時折歯を立てられ痛みを感じるのにそれすら気持ちいいと腰の奥に響く。
「痛くても感じるんだ?」
「ちが…ぅ…はぁ…ぃ…んぅ…ばかっ!」
そんなの認めないっ!変だよ…。
心では否定しているのに、身体は素直に悦びを表す。
「も…んん、むり…ぃアっ、あっン……やだぁ…」
しつこく弄られれば弄られるだけ、じんじんとした痛みを超えた感覚が研ぎ澄まされて直に伝わってくる。
触られてもない下が、もうパンパンに勃っていて辛い。
「はる…か…」
緩く遥海の髪に手を絡ませ上に引っ張って、顔をあげさせた。
触って欲しい…我慢出来ない…。
懇願するみたいに見つめて、髪を何度か引いてアピールするけど
「言わなきゃ分からないかも」
悪魔は楽しげに微笑んで僕の唇をつついた。
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