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※ベット
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「今夜は覚悟しろよ」
くたりともたれかかっていた僕をひょいと持ち上げて遥海が意地悪く告げる。
まだぼうっとしている頭では考えることなんてできなくて、コクンと小さく頷いた。
ただ廊下から移動できる——その程度のことしか認識してない。
足に引っかかっていたスラックスと下着が床に落ちたこととか僕が今どんな格好をしているのとか、僕の頭にはもう存在していない。
いつものように遥海の腕に抱えられ、遥海の部屋に攫われる。
ゆっくり丁寧に寝かされたベットにも、もう慣れている。
さらさらしているシーツからは僕の好きな優しい香り。ついつい顔を埋めたくなる。
「俺はこっち」
でも、僕の顔は強制的に上を向かされいつの間にか僕の足を割って身体を入れていた遥海と、見つめ合わされる。
「...はるか」
「ったく...もうそんな惚けてんのかよ...」
ただ見つめて名前を呼んだだけなのに、少し呆れられた...どうして?
なんか「心配」とか言ってたけど...よくわかんないや。
全然分かんない。でも今すごく気分がいい。
気持ちよくって、満たされている感じがする。
あー...けどやっぱり...まだ足りない。
ちゃんと遥海に抱いてほしい。
好きって...もっと言ってほしいな。
「はるか」
「あ?なに?」
くいくいっと引いたスラックス。それだけで僕が言いたかったことが伝わって、遥海は恥じらいもなくサッと着ていた物を全て脱ぎ捨てた。
そしてお互い何も隔てるものがない状態でぎゅっと抱きしめあう。
暖かい...。遥海にすっぽりと包み込まれ、ドキドキが早く鳴りだす。
少し晴れてきた頭。それでも逃げずに、このまま甘えていたいと思ってる。
今日は...特に。
「さっきまでとは大違いだな」
「...違はないし」
「全然違うだろ。不安がったり素直になったり意地張ったり忙しかっただろーが」
「...うるさい」
「ん...」
至近距離で言ってくる遥海の口に一瞬唇を押し当てれば、フッと吐息を零し途端に甘い空気が漂う。
「あれは…僕のせいじゃないし……過去は過去、今は今。...それじゃダメ?」
「いーや。ダメじゃない」
甘える子猫のような幼気な声をだしみれば、遥海は僕がわざとそうしていると気が付いていながらも嬉しそうに口角を上げた。
そしてちょいちょい僕の太腿に当たっていた遥海の主張しているそれをグイっと押し付けられる。
それはもう硬くて熱くなっていた。
僕に欲情している証は素直に嬉しい。
背中に回した腕を離して遥海の欲望に手を伸ばしツンツンとつついてみた。
初めて触れた感触は僕と同じモノがついているはずなのにビックリするぐらい違っていた。
なんか...生々しい。
「...触るな」
もう一回ツンツンしようとしたけれど、遥海に阻止されてしまう。
「なんで?嫌だった?」
「はぁ...ちげーよ」
「じゃあなんで?」
本当はちょっと感づいていたけど、分からない振りをする。
じぃっと見上げていれば、遥海が視線を横に逸らし眉根を寄せた。
顔を顰めてはいるけど、耳がほんのり赤みを帯びている。
照れてる...?恥ずかしがってる?
「...色々ヤバいからだよ、バカ泪」
んー両方みたいだ。
つまり僕に触られたら爆発しちゃいそうだからダメってことだろ?
「んへへ」
「笑うな」
「ひぃッ!!いきなりっ!!」
可愛いところもあるじゃん、なんて考えていたら突然僕の足首を掴んで大きく開脚させてきた。
あられもない格好に足を閉じようとするけど掴まれていて、びくともしない。
相変わらずの仏頂面な遥海。なんて質が悪い照れ隠しだ!
いや、これはもはや仕返しだ!絶対そうだ!
「やだ!ひどい!!」
「うるせ」
甘い雰囲気はどこに消えてしまったんだ。
半ば無理矢理組み敷かれている状況。
「はるか...」
「....。」
遥海は雑にベットサイドからローションを取り出し蓋を開けると、結構な量を右手にぶちまけた。
そして何も言わずに僕の秘部に触れよとしてきた性急な行為に僕は身を捻って抵抗する。
さっき廊下で触れ合ったからって余りにも雑過ぎる。
「無理!!待って!!」
ジタバタ暴れる僕を無視して伸ばされた手は疼いていたソコに到達してしまう。
ローションを塗り込むみながらクルクル円を描く動きに、僕の鼻から勝手に息が抜けていた。
強引で雑なだけどいきなり指を突っ込むようなことしない。
いつも触れられるような丁寧な手つきで、僕を傷つけないように気にしていることが伝わってくる。
でも、
「甘やかしてくれるんじゃなかったの...?」
僕の一言でピタリと手を止めた遥海は、一瞬口を開いてすぐに閉じてしまう。
言いたいことを飲み込んで、しばらく固まっていたのにまた手の動きが再開される。
柔らかくなったソコに指が一本挿入され、クニクニと指を上下されれば反応してしまうのはしょうがないこと。
だって遥海にそうやって教えられたから。
遥海も僕がどうやって触られたら気持ちいいか分かっていてやってるんだ。僕を黙らせるために。
右手は蕾を解して、左手は少し反応を示した一物に置かれた。
「ン...はるかってば!...無視するの?」
ピクって眉毛が反応したけど、無言で指が奥に入っていいところを掠める。
だけどこんな行為に、寂しい気持ちがふつふつ募ってくる。
遥海だから本気で抵抗していないのに。
遥海だから受け入れているのに。
「優しくしてくれないんだ...」
とうとう瞳を伏せた僕の小さな呟きに、今度こそ遥海の動きが止まった。
でもまた無視されるんだろう...そう思っていた僕の耳に盛大なため息がもたらされた。
「あーーーもぉお前はマジで...」
遥海は仏頂面が解かれて少し拗ねたような表情をしていた。
そして僕のことを非難するような視線。
「泪が悪い」
「...悪くない」
だから僕も視線で訴えかけてみた。
すると遥海はますます顔を顰めて拗ねを露にする。
「甘やかそうとしてたら、お前が馬鹿にしてくるからだろ」
「な!馬鹿になんかしてないんだけど!」
「笑ったじゃねぇか」
「あれは...可愛いなって思って」
「それを馬鹿にしてるって言うんだよ」
やっぱり赤みを帯びた耳。
どうやら笑ったことに加えて『可愛い』が遥海のプライドに触ってしまったみたいだ。
......っていうか、そんなことか。
そんなことで拗ねるなんてやっぱり可愛いかもしれない。
「ぷ」
「また笑うな!!」
「ぃあっ!ずるいっ、あ!」
思わず顔に現れた僕にムッとした遥海が突如指の動き再開させ、僕のことを攻め始める。
確実に僕の気持ちいい前立腺をコリコリ押されて、甲高い声が零れた。
「やぁっずるいってば!んっ、んぁ!!」
「もう知らね」
「はる...ごめっ...んん」
これ以上変なことを言うなと言いたげに、僕の唇をキスで覆って指を二本に増やされた。
蕾をぐちゅぐちゅ激しくかき乱し、僕の口内に遥海の熱い舌が差し入れられ犯される。
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