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赤「僕の......かい?」
躊躇いながらに少年に問いかける。
すると、少し間を置き
その小さな口が少し動く。
「はい。僕に話しかけてくる人が珍しかったので....いつもだと怖がられるので......ちょっと気になって。」
雨がその少年の白すぎる肌を濡らす。寒いのか完全に血気を失っている。少年の顔を見るので頭がいっぱいだった赤司は急いで傘に少年を入れる。
赤「赤司.....征十郎だ。」
傘に気まずそうに入りながらに控えめに言うと。
「......赤司くん....ですか.....傘ありがとうございます。」
傘の中で少年はぺこりと頭を下げる。
ふっと赤司と少年の肌が触れ合う。赤司は少しだけ反応してしまった。少年は気づいてないらしい。
赤「君は?君の名前は?」
恥ずかしさを隠すように少年に質問を投げかける。
と少年は少し俯きながらに
ふっと呟いた。
「黒子...テツヤです。」
傘の中でザーッと響く音がする__。
その降り注いだ雨が傘に当たり音をより大きくする__。
まだ__。雨は止まない。
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