アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
on the day of rain 2
-
黒子は転校そうそう誰とも話すことなく。というか黒子自身、存在を消しつつに教室にいた__。赤司は話しかけたい本心であったが黒子がそれを拒絶しているような気がして近づく事は出来なかった__。
すると__。
黒子が動き出す__。
その今にも折れそうな足で何処かへと移動する。
赤司もそれに続き黒子の後へと続く__。
そして__。
黒子が足を止めたのは、図書館だった。
普段どこの教室からも遠いため滅多に生徒は寄り付かない。図書委員もたまにしかいない.......いわば、誰も寄り付かない一番静かな場所。
黒子はドアを開け。
図書館へと足を踏み入れた。
案の定今日は図書委員の生徒も司書もいないようだった__。
図書館に入った瞬間__。静かな空間へと早変わりする。ただ、地面に叩きつける雨の音と、時計の針だけが僕たちを見下ろしている。
すると_。
急に冷たい風が静かな世界へと侵入してきた。急な出来事だったので少し驚く。
何事かと窓の方を見ると__。
黒子が窓を開けて外の世界を見つめていた__。それはとても悲しそうに__。愛しそうに__。
「ここもだめですかね......もう何回目でしょうか。」
透き通る声が雨の音と一緒に混ざりながらに微かに聞こえる。
赤「何が?」
咄嗟に声が出てしまった。
その声に気づいたのか黒子は赤司の方へと振り向く。
「あぁ、赤司くん。居たんですか。」
黒子は赤司に微笑む。
赤「く、......黒子くんが急に出て行ってしまったから気になってな。」
「そうですか.......すみません心配させてしまって。あと、かしこまらなくてもいいです。僕の名前なんとでも呼んでください。でも__。
赤司くん。
もう僕に関わらないでください。」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
9 / 11