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「悠真、スパ銭に行くなとは言わないけど、遅くなるならメールするなりしてくれないか?」
お父さんは眠そうな顔をして俺の頭をコツンと小突いた。
もしかして、寝ないで待ってたのかなぁ…?
「ごめんね、父さん」
だって帰ってると思ってなかったし。
あそこまでハードなプレイになると思わなかったから、ギリギリ終電で帰ってこれると思ってたんだもん。
「それに、友達。近藤くんだっけ?彼が家に来てさー、何事かと思ったよ」
うわ!近藤ってばうちまで来ちゃったのか!
まさかハッテンのことまで喋っちゃったのかな?俺、父さんにはホモ隠してるのに。
「…なにか言ってた?」
「なんかよくわかんないけど、帰ってきたら電話して、だってさ。でもまだ朝早いからメールにしとけば?」
スマホを取りだせば、近藤からの着信の山、山!
そこまで心配してくれんなら、小五の時彼氏になってくれればよかったのにー…。
「もう一回寝るか―」と言って父さんは玄関から去っていく。自室に引き籠ったら昼まで出てこないぞ。
その背中に呼びかけた。
「ねぇ、古橋さんってどんな人?」
俺は、古橋さんのチンコとテクと唇と、あと…lineのIDしか知らない。
「いい部下だよ。いい仕事取ってくるし、丁寧だし。気も利くしね」
眠そうな声で、少し面倒くさそうに父さんは答えてくれた。
俺の古橋さんのデータに「仕事が出来て気も利く」っていうのが上書きされた。
もっと、知りたい…かも。
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