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「運んでくれて、ありがと。玄関まで送るね」
ほんとはお茶飲んでって欲しかったけど。
もう俺と会いたくないみたいだし。そもそも気まずそうだったし。
でも――。
「お前、元気ないって……課長が言ってたけど……なんかあったか?」
玄関まで来た時、ふいに古橋さんが俺に問いかけた。
「え…?」
古橋さんが振りかえる。パチッと視線がぶつかった。
古橋さんは渋い表情だったけど、目の奥からは俺に対する嫌な感情は感じられない。
嫌われなかった…?
「課長が、悠真が最近元気ないって…なんかムリしてるように見えるって。俺のこと、お前のダチだって勘違いしてるみてーで…なんか聞いてないかって」
その勘違い、ガチにしようよッ!
チンコは俺にくれなくても、このまま会えないより全然いいし。
「悠真…」
古橋さんが俺との距離を縮める。
まっすぐ見つめられると、金縛りにあったみたいに動けなくなる。
「古橋さ…ん」
あのキスの感触が蘇る。
手を繋いだ温かさも。
やっぱ俺。
あん時はヤリ目だったけど、でも今は完全に……あんたのことが……。
振られた時もショックだったし、あの時恋だったかもって思ったけど。
今、確信に変わった。
受け入れてくれないからつらいけど。
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