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古橋さんがオッサン達の方を振り返る。
そして足を蹴り上げた。
三秒となかったかもしれない。
オッサン達が次々と壁際まで吹っ飛ばされたのは。
バスンッ!ドカッ!!
「ぐはッ!」
鈍い衝撃音が響き、障害者用トイレの壁に鮮血が飛び散る。
オッサン達はだらしなく伸びた。
その光景を唖然と見ていた俺の方に、古橋さんは小走りで近付いた。
俺の周りはデブ小便の湖状態だった。
でも、古橋さんは躊躇なくそこに入ってくる。
「悠真、痛かったな。怖かったか?気持ち悪いよな?もう大丈夫だから、泣きやめよ」
古橋さんは俺と便器を繋いでいたロープを外した。
そして小便まみれの俺の身体をギュッと包み込んだ。
「古橋さん…俺…汚いよ?臭いし」
そう言っても、古橋さんは俺の身体を離さない。
「後で洗ってやるから、な?でもちょっと待ってろ」
頭を撫でてから、古橋さんは立ち上がる。
そして壁で気絶しているオッサン四人の方へ向かった。
背中からどす黒いオーラが立ち上ってる。
俺が見ても恐ろしくなるほど、怒ってる。
古橋さんはオッサン達のズボンから財布を取り出す。そしてカード類を携帯で撮影し始めた。
待ってろって言われても、気持ち悪くて、また吐きそう。
待ってなきゃいけないのに、視界が真っ暗に染まってく。
頭がくらくらして、ガンッ、と思いっきり便器に頭をぶつけて倒れてしまった。
「悠真、もうちょっとで終わるから…」
なにしてんの古橋さん…。
俺…もう…眠いよぅ……。
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