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side一期一振
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「なりません、鶴丸殿・・・っ」
精一杯あげた抵抗の声に、構うことなく呼ばれた相手はするすると服の中に手を滑り込ませる。
たった数度肌を合わせただけなのに、その手は弱い所を知り尽くしていて、胸の突起をすぐに探り当て執拗に弄られる。
乳首を擦られる度に背中や腰が跳ねる。
大きく出そうになる声を抑えることに必死で、身体の反応までは構っていられなかった。
あれから何度か鶴丸殿と、身体を重ねた。
主の采配で、同じ所属部隊に属する私達は、出陣や遠征、どこに行くのも一緒だった。
部隊長に任命されれば、主への報告がある程度の仕事の差はあれど、暇もほぼ同じ時間が取れる。
特に出陣の後は、必ずと言って良いほど、夜は鶴丸殿の部屋を訪れた。
弟達を寝かしつけ、一旦自室に戻り床に入るものの妙に寝付けず、極力足音を立てずに部屋に向かった。
鶴丸殿は深夜の遅い時間にも関わらず、淡く暖かい光を部屋に灯して迎えいれてくれた。
「出陣の後は、どうにも寝付けないものだな」
「不思議なものです。どうにも気が落ち着かない」
「戦った後なんて、そんなもんだろ。ほら。おいで一期」
誘いの言葉は、至ってシンプル。
しかし、その言葉の引力は凄まじい。
私は簡単に彼の差し出す手を取り、そのまま抱きすくめられる。
鶴丸殿の腕の中で、何度か呼吸をすると、ようやく帰ってきたことを実感出来た。
「今回もお互い無事で何よりだな」
「本当に、無傷が一番ですなぁ」
私がゆっくりと鶴丸殿の背に手を回し、肩口に頭を乗せると、それを合図に鶴丸殿は目の色を変える。
淡く優しかった金色の瞳が、すっと射抜くような鋭さに変わる。
それだけで、胸が高鳴った。
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