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side一期一振
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彼の瞳は金色で、きらきらとしていて表情豊かで、それが魅力的だった。
でも、今の鶴丸殿の瞳は、金色のままなのに、目の奥に光を感じない。
「鶴丸殿・・・?」
どうしてだろう。
あんなに会いたかった相手が目の前にいるのに。
こんなに、逃げ出したい気持ちが湧き上がって来るなんて。
「久しぶりだな、一期」
「は、い・・・」
ただの返答が、不自然なほど震えた。
「最近、致してないから俺は溜まって仕方がない。一期は違うか?」
耳を疑った。
突然何を言い出すのかと。
でも、その表情から冗談の類ではないのだとわかる。
「違うなら違うで、構わないさ。慰めて貰えるなら俺は何でもいい」
私はその意味を推し量り、決意を固める。
ゆっくりと、鶴丸殿の前に移動して、少しづつ脱がしていく。
彼の服を脱がしたことなどない私は、見よう見真似の慣れない手つきで、帯を解いていく。
その様子を鶴丸殿は、目を細めて見ていた。
彼の熱を口内に含みながら、必死に舌先を這わせる。
前に彼が自分にした時、気持ち良かった部分を思い出しながら、同じようにしてみる。
意外と、気持ち良く感じる部分というのは、それぞれで違うものだろうか。
早く動かされた方が、気持ちがいいのは分かっていたが、雑にそれをしてしまうと歯が当たりそうで気が引けた。
根元に手をあてがい上下に擦り、先の方を口に含み音を立てながら、舌先で弄る。
鶴丸殿を見上げながら、わずかに眉根を寄せた瞬間を見逃さず、反応のあった部分を同じように刺激してみる。
「はは・・・っ気持ちいいよ、一期」
完全に色にまみれた声ではなく、少し含みのある言い方に聞こえたのは気のせいだろうか。
彼の性器を舐めることに抵抗はなかったけれど。
今日のような状態は、早く終わらせたかった。
「ん、いく・・・」
短い声と共に、ぐっと頭を掴まれ、そのまま喉奥に熱い液体がはじけ出る感触がした。
全てを飲み干した所で、どうにも息苦しくて数度咳き込んでしまう。
「大丈夫か?」
頭上から響く声は、心配というよりは冗談めいた口調だった。
「大丈夫です。これで宜しいですか」
一先ず、様子のおかしい彼の言うとおり従ったのだ。
これで文句はあるまい。
そう思い、私はすぐに彼の部屋から出ようと、立ち上がった。
「一期、そうやってすぐ俺の手から逃げようとするのは君の悪い癖だな」
低い声。
言い終わるより先に、私の身体はあっさりと組み敷かれていた。
「鶴丸殿!?もう十分でしょうっ?いい加減にしてくださいっ」
私の抵抗の声に、彼は一切応じなかった。
まるで作業事の様に、私の服に手をかけボタンを外していく。
「嫌だっ」
腕を精一杯伸ばして、鶴丸殿の身体を引き剥がすけれど、その直後にはそれを上回る力で組み伏されてしまう。
「これなら、自分の部屋に帰ることも出来ないな?」
半分ほど脱がされた服の袖を後ろ手で結ばれ、身動きが上手く取れなくなった私を見て彼は笑った。
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