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side鶴丸国永
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俺は昼過ぎに目を覚ました。
今日も夕方から、出陣だ。
もう、一期の部隊は出て行っている頃だろう。
酷いやり方で突き放し、無理やりに終わらせてしまった。
自分で壊しておいて、部隊が違うという事を初めて有難いと思った。
流石に、無視や冷たい視線を浴びせかけられたりでもしたら耐えられる気がしない。
内番は任されてないし、飯でも食って、のんびり準備するか。
そう思い立ち上がった瞬間、外廊下を慌しく走る足音が響いた。
なんだ?
耳を澄ませば、庭の方も何やら騒がしい。
何が起こっている?
先陣部隊が戻って来たのか?それにしては時間が早すぎるが。
「鶴丸くん、いるかい?!」
燭台切が随分慌てた様子で、声をかけてくる。
「いるよ、どうした?何があった?」
「先に出た部隊が、大量に負傷者抱えて帰って来た。手入れ部屋は昨日から慢性的に使用状態が続いているから、今日の僕達の出陣は一旦中止だよ」
「・・・先って、一期や短刀達の部隊か!?」
「そうだよ・・・検非違使に遭遇してしまったらしい。悪いけど他にも伝えなきゃいけないから、これで」
「あ、あぁ・・・あい分かった」
燭台切の足音はすぐに遠ざかった。
負傷者?一期が?
大量ということは、一人二人じゃないのだろう。
一期も負傷しているのだろう。
俺が昨日無茶をしたからか?
俺が酷くしたからか?
最初に浮かんだ考えはそれだった。
背中を冷や汗が伝う。
居てもたっても居られず、俺は手入れ部屋に向かう。
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