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side鶴丸国永
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「しかし、弟達には悪いことをしたなぁ」
昼間の手入れ部屋での出来事を思い出して、俺は反省の弁を述べる。
「後で、二人で謝りに行きましょう」
「二人で?」
「お嫌ですか?」
「嫌ではないが・・・」
自分が謝罪する場面を、好いた相手に見られるというのはどうにも気が引けた。
「私も、弟達が今回の事を気にしすぎて戦闘に集中できなかったり、自分の真似をしてしまったら困りますからな」
なるほど、一期は一期で自分の過ちを詫びたいということか。
「・・・そうだな。俺も自分の苛立ちをぶつける形で叱ってしまったのは反省しかない」
「親代わりが間違いを起こしてしまったなら、謝罪して次がないように致しませんと」
「本当に君は弟達が大事なんだな。しかし、悪くないな。親代わり、響きもなかなかだ。夫婦続行だな」
「えぇ。これからも弟達のことも、私のことも頼みましたよ。」
「ん。分かったよとりあえず一眠りしよう」
そう言って、回していた腕にぎゅっと力を入れると一期の体温がより伝わってくる。
合わせて、一期が自分の身体にわずかに身を寄せて来るのが愛おしかった。
一期の肩に布団をかけなおし、俺は目を閉じた。
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