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明日になったら 黒月⑺
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「なんですか…?」
突然隣に座ってきた黒尾さんはいかにも幸せそうな顔をしてる
そんな顔向けられたらこっちが恥ずかしい
「かわいいなぁと思って」
かわいい、と言われて顔が熱くなる
恥ずかしくなって顔を逸らした
「…ねぇ、蛍ちゃん」
頬にそっと手が添えられて黒尾さんと目が合う
くらくらする
獲物を見つけた獣みたいに光を宿すこの目に弱い
いつもはもっと、優しい
一ヶ月前、好きだと伝えられた時にも同じ目をしていた
きっと僕は逃げられない
「蛍…愛してる」
「…もう…黒尾さん恥ずかしくないんですか…ほんっとありえない…」
目を見て愛してるなんて言われたら僕はどうしたらいいんだ
顔だけじゃなくて全身の体温が上がるのがわかる
素直になんてなれない
けど、今日くらい、そう決めたんだ
「わわわ、蛍ちゃん?!」
黒尾さんに抱きついた
恥ずかしくて、顔を見られたくなくて、黒尾さんの首元に顔を埋めて
「…黒尾さん」
「ん、なに…」
「この前の電話の続き…」
「ん?教えてくれんの?」
ぎゅっと抱きしめる腕に力を入れた
声が小さくても聞こえるように耳元に口を近づける
「……すき、です…」
fin.
( なんなの蛍ちゃん突然 )
(記念日…忘れてるわけないデショ… )
( え、それであんなこと…( やめてください!!! )
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