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ブルームーン 菅影⑴
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初めて二人での帰り道
ガチガチに緊張して突拍子もなく告白してしまった
「す、菅原さん!好きです!」
「ぶはっ…影山お前もうちょっとムードとか考えようぜ…」
「ムード…?」
「あー、いや、俺が悪かった」
ははは、と笑う菅原さん
なんか変なこと言ったかな…
「…で、影山はどうしたい?」
「…へ?」
どうしたい、って…
「キス、したい、です!」
「あっはっは…お前やっぱりかわいいなぁ」
「あの、菅原さん!俺なんか変なこと言いましたか…?」
「ううん、お前のそういうとこ好きだよ。ほら、キスするか?」
ニコッと笑う菅原さんを見てドキっと胸が高鳴る
「お、おっす…!」
「はは、そんな緊張しないの。こっちおいで」
そっと手招きされて菅原さんに近づく
「んー、やっぱ影山のが背高いな。こら、そんなジッと見ないの。照れるでしょ」
「え、あっ…すいません…」
「もーそんな分かりやすく落ち込まないでよ。キスしたげないよ?」
「菅原さん、俺どうしたら…」
「なにもしなくていいから、目つぶってて」
ふふっと優しく笑った菅原さんに言われた通りにキュッと目を瞑る
菅原さんの手が頬に触れ、首に回ってきた
と思ったら唇に柔らかいものが触れた
すぐに離れようとするそれを追いかけるように腰を抱く
菅原さんはビクッとして手を離して俺の胸をトンっと叩いた
離せって言ってるんだと思って名残惜しいけど仕方なくそっと唇を離す
「…はぁっ…バカッ!こんなとこでこれ以上はダメ!」
「ふぇ…?」
「あぁ…もー…お前な、これから外でキスすんの禁止!ほら、帰るべ!」
そう言ってパッと俺に背を向けて歩く菅原さんは月明かりに照らされて耳まで真っ赤になっていた
fin.
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