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sheep 黒菅⑸
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当日になって、12時くらいに着く、という連絡があったので迎えにいくことにした
緊張する…
12時過ぎたくらいに待ち合わせの場所にスガくんが現れた
細身のデニムに白のシャツ、グレーのカーディガンがむちゃくちゃ似合ってる
「黒尾くん!ごめん遅くなって!待った?」
「あ、いや、全然!大丈夫!」
「ほんとー?ならよかった!」
そう言ってほっとしたように笑うスガくんに目を奪われて正直この日のことはほとんど覚えてない
帰りに駅まで送ったとき、隣に座って少しだけあの日のことを話した
「あのさ、この前のことなんだけど…何個か聞きたいことあって」
「え、あぁ。なに?」
「…会えないの、わかってる…?」
心配そうにチラッと顔を覗くスガくんがかわいくて思わず抱きしめそうになった
「…わかってる」
「そっか…じゃあ、なんで俺なの?」
「一目惚れ」
「は…?!」
正直に答えると驚いた顔で振り向いた
「一目惚れ…?」
「そう。初めて烏野行ったとき美人な子がいるなーって気になってた」
スガくんは、はぁ…とため息をつく
「もっといるでしょ、他に。清水とかさ綺麗じゃん」
苦笑いされた
確かにマネージャーは綺麗だけどそれよりスガくんのほうが美人だ、なんて言えずに飲み込む
「そっかー、一目惚れかぁ…それじゃ理由なんてないよね。じゃあ最後。黒尾くんてずっと、その…そっちなの?」
「んなわけないよ。彼女もいたことあるし、男好きになったことなんてない」
「ははは。ありがと。そこまで言わなくてもいいのに。」
スガくんはケラケラと楽しそうに笑う
そろそろ新幹線がくる、って言うからホームまで送りに行こうと思ったら止められた
「今日楽しかった。ありがとね。また、会いに来るからさ、今度は黒尾くんがおいでよ」
なんてあの爽やかスマイルで言われたら頷くしかない
じゃあね、と一言交わして手を振る
改札を抜けて姿が見えなくなってもしばらく動けずにいた
ピコン
( 菅原孝支 さん からのメッセージです )
スガくんからLINEがきた
多分今日はありがとう、みたいな内容のだろうと思って何気無くLINEを開いた
( 今日はありがとう。俺、黒尾くんのこと好きになったみたい。いますごいさみしい(笑) )
嬉しくて、思わずその場で電話した
fin.
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