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I hope 菅月⑴
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部活が終わってどうしても話したいことがあって菅原さんを呼び止める
「菅原さん、あの…」
「ん?どした?あ、帰る?ちょっと待ってて」
呼び止めただけなのに何か察したらしく、帰る準備を始めた
「はい…」
「ごめんごめん遅くなった。…で、何の話?」
部室の下でスマートフォンをいじりながら待っていたら菅原さんがパタパタと慌てて降りてきた
「話があるのわかってたんですか」
「そりゃもちろん!どんだけチームのこと見てると思ってんの」
どうだ、と胸を叩く菅原さんは心なしか少し嬉しそう
「そういう話じゃないんですけど」
「え、うん。わかってるよ」
わかってるんなら…と諦めて話をする
辺りは暗いし顔はよく見えないけど、なんか別にそれでもいい気がした
「…菅原さんが日向とかに触るのが嫌なんです…なんか、スパイクが決まったら頭撫でたり、西ノ谷さんがレシーブ上げたらハイタッチしたり、その、なんていうか…」
「なんだ、よかった」
菅原さんはちょうど街灯の下で立ち止まったから少し顔が赤くなってるのがわかる
いつも見せる爽やかな笑顔じゃなくて、多分この顔は僕にしか向けられない
照れたような、嬉しそうな、恋人に向ける顔
「…え?」
「俺ばっかり月島のこと好きなのかと思ってた」
菅原さんは照れたようにへへへ、と笑う
そして抱きしめられた
僕のほうが背が高いから抱きしめられたというより抱きつかれた、ほうが正しい
菅原さんは首元に顔を埋めて小さく呟いた
「俺ちゃんと愛されてるね」
fin.
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