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listen to 月山⑴
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「ツッキーあのね、」
ヘッドホンをつけて聞こえてないフリをする
ダラダラと飽きずにいつも話続ける
「…いつになったらツッキーは俺のほう向いてくれるかな」
たまに突然こうやってさみしそうな顔をする
いつもなら気にしないし気にならない
いつもなら
「山口」
「え、ツッキー?!ヘッドホンは?音楽!あれ、え、え、え…」
「うるさい山口」
ヘッドホンから音楽が流れてると思ってた山口はあからさまに驚いている
「ツッキー…?」
「言うことは」
何か言いたげな山口に促す
「言うこと…?」
「僕に何か言うことあるデショ」
「あ、えっと…」
「僕が気づいてないと思った?」
モゴモゴと口ごもる山口に若干イライラしながら待つ
「…ずっと、好き、でした…」
少し照れながらボソボソと呟いた
イライラする
なんだか気に食わない
「なんで過去形なの」
「気持ち悪いでしょ、俺男なのに。もう大丈夫だから。…ちょ、え、ツッキー!?」
ぐっと胸ぐらを掴む
僕のほうが背は高い
「ねぇ、僕の気持ちは関係ないの?」
見下すように言ってそのままぐいっと引き寄せて唇を重ねる
「…へ?んっ…ツッキー!!」
「山口、お前やっぱり馬鹿だね」
fin.
( わぁ…キスされちゃった… )
( 山口うるさい )
( ごめんツッキー!)
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