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白百合 及菅⑵
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起きたらいつも起きる時間よりちょっと遅くてバタバタしながら学校に向かう
朝食も食べずに走ってきたから学校に着いてから大地に笑われた
「どうした、珍しいな。…寝癖くらい直してこいよ」
「おはよ…寝癖…?あぁ、直す時間なかった…はぁー、走った、疲れた」
はははお疲れさま、と頭を撫でられる
ううう、と席に座って項垂れていたら目の前にスポーツドリンクのペットボトルが置かれた
「うへぇー…旭サンキュー」
「ほんと珍しいよね。スガがギリギリとか。どうしたの」
「昨日及川と電話してたら寝坊した」
「うわっ惚気かよ」
大地に惚気だと言われて無意識に顔が緩む
「今日デートなんだー。へへ、楽しみー」
にやける顔を抑えていたら、デート行くならその髪の毛どうにかしろよ、と忠告を受けた
あと、顔にやけてる、と指を指されて慌てて旭にもらったスポーツドリンクを飲んだ
少ししたらホームルームが始まって、いつの間にか昼休み
あんまり授業が頭に入ってこない
このままじゃダメだと思って頭を冷やすために屋上に行って一人で昼食を食べる
パッと携帯を見たら及川からLINEがきていた
( 菅ちゃーん!今昼休みかな?さみしかったら電話してきていーからね♡ )
とまあ相変わらずのラブコール
なんとなく声が聞きたくなって電話をしてみる
『もしもーし。なに、さみしかったの?』
「そういうんじゃないけどさ、なんか声聞きたくなって」
『うっわ…なにそれ…』
「えっ、俺変なこと言ったかな…」
『いいえー、じゅうぶん。萌えた。及川さん午後もがんばれる』
ふふふ、と嬉しそうに笑う及川に少しだけ癒されて俺も午後がんばるー、って電話を切った
そんなことがあって午後の授業はあっという間だった
帰りのホームルームが終わって旭と旭を迎えに来てた西ノ谷と大地にじゃ!と挨拶をして駅に向かう
そわそわと人の流れに逆らって青城に向かうと校門に及川が立っていた
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