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白百合 及菅⑶
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「おいか……って、はぁ…こんなとこで告白かよ…」
及川を見つけて声をかけようと思ったら女の子に手紙をもらって告白されてるのを見つけて咄嗟に隠れる
はぁー…悔しいけどかっこいいもんなあ
にしても、モヤモヤする
及川がかっこいいのは認める
実際かっこいいし
だからってニコニコ笑顔で女の子からの手紙を受け取るのは嫌だ
「おーいーかーわ。どんだけ待たせんの」
「わー!菅ちゃん!待ってたの!?ごめんごめん!じゃあね、えっと、名前なんだっけ、忘れちゃったけど、ごめんね!俺、菅ちゃんがいるから!」
何を大声で言ってんだか
恥ずかしくてそれどころじゃない
及川をほっといてスタスタと歩き出す
菅ちゃーん!と後ろから追ってくるのを感じてボソボソと呟いた
「…ったく、自覚あんだからなんとかするべ」
「なに?なに?ヤキモチ?ねぇ菅ちゃん?」
「もー!うるさい!そうだよヤキモチ!悪いか!」
ヤキモチ?ヤキモチ?と聞かれて顔が熱くなるのがわかる
開き直ってヤキモチだと認めると及川がニヤニヤするから嫌なんだよね
「んーん!及川さんすごい嬉しい!菅ちゃん好きだよ。泣かせたい。かわいい」
「あのさ、毎回毎回泣かせたい、ってなんなのそれ」
「え…そのまんまだけど…?やだやだ言わせてぐちゃぐちゃに泣かせたいし、その目元のほくろとかえっろいし舐めt「わー!わー!もういい!!俺が悪かった!!!」
及川は真面目な顔して恥ずかしいこと聞きたくないを言いまくるから思わず及川の口を手で塞いだ
「…で、ど、どこ行くの…」
「んー及川さん家?」
「は…?お前もしかして変なことするつもりじゃないだろうな…」
「ちゅーくらい許してよ。甘えていいって言ったの菅ちゃんでしょ?」
そういえばそんなこと言ったような気がする…
「……誰もいないなら」
「やっぱ及川さんちゅーだけとか無理かも。菅ちゃんかわいい」
突然顔が赤くなって挙動不審になる及川を尻目にさっき思ったことを言ってみる
「あー、あとさ。さっきのとか、俺結構イヤかも」
「ん?さっきのって?」
「その、告白されんのとか、見たくない」
「…クッソ……」
「え、え、及川?!」
うじうじと俯きながら言ってみたら外だと言うのに関係なく及川に抱きしめられた
「んー、やっぱ好き。菅ちゃん好きだよ。好きっていうかもう全部及川さんのものになっちゃえばいい。愛してる」
「だ、だから!恥ずかしいからやめろって…」
「ね…手出さないからさ、及川さん家おいでよ」
耳元でそっと言われると否定できない
俺は及川のこの声がすきだった
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