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フェアリーテイル 及菅⑴
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「及川ってさぁ…王子様だよなあ」
なんてことを愛しの恋人に言われた
「及川さんが王子様なら菅ちゃんはお姫様だね」
「そっかーお姫様かぁー」
ニコニコしながら俺の言ったことを繰り返す
「で、どうしたの、突然」
「ふえ?…あぁ、バレた?」
驚いた顔をして、ふふふ、と笑った
「なーんかさぁ、かっこいいし優しいし、そんで背も高いしバレーも上手いべ?悪いところなんかないなーって。女の子にもモテるし」
「ん?ヤキモチ?」
「どうしたらそうなるの」
「えー、ヤキモチ妬いてよ!菅ちゃんは俺のなの!」
「はいはい、ワガママな王子様だなあ」
ぎゅうぎゅうと抱きしめて頬をすり寄せる
その度にふふふ、と柔らかく笑う菅ちゃんがすきだった
「ねぇ、なんで俺にしたの?」
「菅ちゃんだからかな」
いつもより少しだけ優しく微笑んだ
fin.
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