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氷点下 黒月⑶
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菅原さんにばれた
「最近黒尾に会ってないべ?」
びっくりしたけど菅原さんも「俺も大地と付き合ってるんだ」とこっそり教えてくれたから素直に頷いた
「俺らみたいに簡単に会ったりできないからなあ…明日さ、部活休みにするから会ってきたら?」
真剣に悩んでくれてるみたいでなんだか不思議な感じだった
黒尾さんがもし、近くにいたら
僕はもっと素直になれたのかな
「でも、黒尾さん忙しいし、僕が我慢したら済むことなんで…」
「そっか…けど多分黒尾、今死にそうだぞ?それでも我慢する?」
答えられなくて黙ってしまった
本音を言えば会いたいに決まってる
抱きしめてほしい
名前を呼んでほしい
笑ってほしい
「…いってきます」
仕方なくそう言うと菅原さんは自分のことのように喜んでくれた
それから菅原さんは黒尾さんに連絡しろって聞かなくて僕の携帯からメールを送っていた
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