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純情BOY 及菅⑴
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「やっぱ及川とそういうことできない」
確かにそう言った
聞きたくないなぁ
せっかく好きになれたのに
「気持ち悪い?俺に触られるの」
諦めたみたいにそっと頬に手を当てて尋ねる
「えっ、そういうんじゃなくて、キスしたときさ…目開けたら及川が目の前にいるの…慣れなくて…」
「は…?」
「その、俺ばっかり余裕ないみたいでさ、やっぱ男だしリードしたい…ってちょ、及川!」
かわいすぎた
俺がバカだった
たまらなく愛しくてぎゅうぎゅうと抱きしめる
「はぁ…もう…そういうのナシ。すんごい可愛い。けど」
そっと腕を緩めて目を合わせる
「何もしなくていいから、キスくらいさせて。じゃなきゃ及川さんもたない」
ふわりと笑いかけるとみるみる顔が真っ赤になった
手で口元を隠す仕草にキュンとする
かわいくて、かわいくて、もう一度抱きしめてそっと頭を撫でた
「お、及川…俺、もう、だめだ…恥ずかしい…」
震えながら俺の服の袖をぎゅっと握って首元に顔を埋めた
「ねぇ、孝支くん、キス、は?」
耳元でそっと聞く
「…しなきゃだめ?」
「嫌ならいいけど…しないなら俺からするよ?」
「わ、わかった…目閉じて」
慌てて頷いた
目を閉じて、じっと待つ
ちゅ…っと唇が触れた
たまんなくて唇が離れるのと同時に引き寄せて舌を入れたらビクッと震えてぎゅっと服を掴まれた
俺の服を掴む手がプルプルと震えて熱くなるのがわかった
イマドキ女の子でもこんな反応しないってば
「はっ…ばかっ、なに、すんの…」
「かわいくて、つい」
fin.
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