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左手 月菅⑵
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苦しくなって月島の腕をぎゅっと掴んだ
「…帰る」
「送っていきます、心配なんで」
断ろうと思ったけど立ち上がった瞬間に足元がフラついてしっかり立てなかったもんだから、遠慮せずに送ってもらった
家につくまで無言
遠くにいるみたい
さみしくなって、一人でぎゅっと手を握りしめるとますますさみしくなった
「…さんきゅ。また、明日な」
「夜、電話しちゃダメですか…?」
家の前に着くと寂しそうな顔で聞かれた
あんなの見た後に好かれてる自信も問い詰める勇気もどっかいっちゃったよ
目を合わせないでごめん、と呟いたらそそくさと家の中に入った
胸が痛くなった
約束、覚えてるかな…
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