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保健室のヒミツ 澤菅⑴
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「菅原さん!」
ドタっという音と影山の叫ぶ声
慌てて振り返ったら倒れるスガと駆け寄る部員
しっかりしろ…
「澤村、菅原保健室に連れてってやれ。俺も着いていく…って言いたいけど、ちょっと手離せそうにないんだ」
歯切れ悪そうに書類に目を向ける鵜飼さん
先生は多分練習試合を取り付けているんだろう
「澤村さん、俺も行きます…!」
罪悪感に駆られた顔で近寄ってくる影山
「あー、じゃあ手貸してくれるか。旭、あと頼む」
「お、おう」
影山に手伝ってもらって保健室に連れていく
「すいません…俺…」
しゅんとした顔であからさまに落ち込んでる影山は正直めんどくさい
「いいからいいから。誰も悪くない。気にしすぎだ」
「でも…」
でもでも、ってうるさい
俺も焦ってんだから一人にしてくれ
「お前が怪我しなかったからいいの。スガも多分そう言う」
「そう、ですか…」
「そーそー。ほら、分かったら部活戻っていいから」
「澤村さんは…」
「俺もすぐ戻るから」
苛立ちを隠してニコッと笑うと影山はぺこりと頭を下げて体育館に戻った
「…大丈夫かよ」
不安になる
急に倒れたって聞いたけど
熱を計ってから、布団をかぶせて額に熱さまシートを貼って枕元にスポーツドリンクを置く
我ながらテキパキとこなす
熱さまシートを貼ったあたりで体温計が鳴る
パッと表示を見ると38.4°
疲れと睡眠不足からかな…
最近顔色も良くなかったし、忙しそうにしてたからもう少し気にしてやればよかった
「しんどかったよなー…」
そっと髪を梳くと擦り寄ってきた
猫みたい
かわいい
「…やばいやばい」
変な気が起きそうでパッと手を離す
寝顔を見ると安心した
「部活、戻るからな」
頭を撫でて体育館に戻った
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