アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
藍染め 黒月⑴
-
月島くんの場合
隣に座る黒尾さん
視線を感じて振り向くと目が合う
嫌な予感がする
「蛍ちゃん」
名前を呼ばれて抱きしめられた
ふわっと柔らかい匂いがする
「…なんですか」
「ちゅーしたい」
耳元で囁かれた
心地よく響く大好きな声
「だめです」
ふふふ、と笑って少しだけ体を離す
「なんで」
「…しばらく離してくれないでしょ」
「そうかもな」
ダメだって言ったのにそう言うとそっと触れるだけのキスをされた
唇を離して笑い合う
このままずっと続けばいいのに
黒尾さんの場合
抱きしめてみるとそっと手を回してくるとことか
俺のことほんとは大好きなとことか
ほんとかわいくて仕方ない
きゅっと服の裾を掴まれて名前を呼ばれた
心臓飛び出るかと思った
「黒尾さん」
「んー?」
平然を装って目を合わせる
「キス、したい、です」
真っ赤な顔をして、恥ずかしそうに俯く
こうやって急に甘えてくるとことか、ほんと心臓に悪い
でもこういうときに限っていじめたくなる
「熱でもある?俺は大歓迎だけど」
「…黒尾さんのバカ」
恥ずかしがる恋人に、触れるだけのキスをした
fin.
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
90 / 102