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次の日も、そのまた次の日も、その手紙は届いた。
部屋に溜まった写真は膨大な量になり、引き出しでは収まりきらなくなっていた。
「どーしようかな、この写真。普通に捨てたら、奏夜に見られるかもしれないし。」
かと言って、このまま貯め続けてもバレるだけだ。
何かいい方法はないかと考えを巡らせていると、『ピンポーン』と玄関のチャイムが鳴った。
誰かと思いドアを開けると、走り去っていってしまった。
何だったのだろうと下を向くと、家の前に箱が置き去りにされていた。
箱を開けると、今までとは比べものにならないほどの膨大な量の写真と手紙が入っていた。
その中には、顔が隠されているが、誰かと撮ったような写真まで混ざっていた。
その写真をみた瞬間、ずっと我慢していた涙が溢れた。
写真の中の奏夜はいつも笑顔で、お前は不必要だと言われているようだった。
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