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4年前 Four
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泣き疲れてベットに横になってからどのくらいが経つだろう?
外はすでに真っ赤な夕日の姿が見えていた。
「関澤」
「はい?」
カーテンの奥から声が聞こえ返事をすると、ゆっくりとカーテンが開いてそこから現れたのはタカちゃんだった。
「体調どう?」
「もう大丈夫」
「授業中ぶっ倒れたから心配したぞ!」
「ごめん...」
「本当だよ、全く」
そう言って頭を撫でられた。
「そういやぁ、小林来た?」
「えっ...まだだけど」
「一緒に関澤んとこ行くって約束して教室いなかったから先来ってのに...なーにしてんだあのバカは」
2人には本当心配をかけた。けどどうして小林は来ないんだろう?やっぱり用事あってこれないとか?俺と会う口実で放課後顔出すって言ったのか?
俺は色々と考えてしまった。
「外にいたりしねぇかな...あっいた」
タカちゃんの見た方向に目を向けるとグラウンドの隅の方に小林と...野川、さん?
ズキっ
さっきよりも痛みが違って締め付けられるというより見てられなくてベットから出て、その場から逃げた。
初めて、いや2度目の失態をやらかした。
教室にカバンを取りに行き、急いで教室から出た。昇降口に着くと野川さんと小林のちょうどわかれ際に遭遇した。
その時見てしまった。
小林の満面の笑みを...
俺にはしないのに...そっか彼女だからか......
そう思ったら何も考えられなくなって俺はその場に崩れ落ち、小林にバレないように泣いた。
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