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4年前 Five
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もうダメだ。好きすぎて辛い。
「関澤...くん?」
目撃したあとだったから大体誰だかっていうのは予想ついた。その声の持ち主は可愛い声でそんでもって優しさがある...
「大丈夫?病み上がりなんじゃないの?」
これが病み上がりなわけない。元から具合なんて悪くなかったんだ。って言えばちょっと違うけど...
「関澤くん、保健室に」
「野川〜どったの?」
「花奈!いいとこに来てくれました!」
「なんで敬語?てか、れんれん!?」
クラス替えをして1番始めに仲良くなった咲崎花奈。俺のことをれんれんって読んでくる結構ボーイッシュな子。俺より少し背があって頼りになって、その子のことだけは名前で呼べるようになった。その子のおかげで周りの女の子とも仲良くなれた。大きなきっかけになってくれた花奈ちゃんは凄いありがたかった。
「れんれ〜ん、大丈夫かぁ?」
「花奈...ちゃ、ん」
思わず顔を上げると驚いて少し慌てだした。
「れんれん、なんで泣いてんのー!もう綺麗な顔が台無しだぞ!」
そう言って両目の目元を拭ってくれた。
「なんかあったか?話聞くよ?」
花奈ちゃんはいつも俺に優しくて相談に乗ってくれる。だから小林の名前を出さずにモヤモヤの原因を花奈ちゃんに1番早く相談した。そのあとにタカちゃんに相談した。
やっぱり花奈ちゃんは大人でその時も今も頭を優しく撫でてくれた。
「実は」
「あれっ?何やってんだ?野川と咲崎と......関澤!?」
小林が昇降口の端から出てきた。見ただけで俺はその場にいられずに立ち上がり保健室に向かい駆け出した。
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